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カテゴリ:映画
「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」 ■監督: 山田洋次 ■出演: 渥美清 吉永小百合 倍賞千恵子 ■制作年: 1974年 「寅さん」シリーズ13作目です。 マドンナは、9作目で登場したマドンナ吉永小百合が再び登場。 役も同じ「歌子」で、9作目の続編のような形になってます。 9作目では、歌子さんは、父親の反対を押し切って半ば駆け落ち同然で結婚して終わる(その時点で寅さんも失恋)のですが、今回はその夫に死なれて、未亡人として登場します。 寅さんも、さすがに夫に死なれたばかりの彼女にあからさまに恋をするという感じにはならず、彼女の見守る控えめな立場になります。 ストーリーも、寅さんを巡るドタバタが、東京に戻ってきた未亡人が自立の道を模索する姿に絡めて描かれます。 夫に死なれても、夫の実家(地方)に住む。 東京に戻るのを舅姑にひどく反対される。 そういうところは、70年代の日本なんでしょうね。 結婚で仕事を辞めた女性が再就職で苦労するのは、現代も同じだけど。 相変わらずあちらこちらの細かい演出に、嬉しくなってしまいますが、いちばんツボに入ったのが、歌子と父親(宮口精二)との和解シーン。 1作目でのヒロシ(さくらの夫:前田吟)と両親との和解シーンにもほろりとしたのですが、今回はそれをさらに上回りました。 痩せ型で口下手な父親、なんて姿だけで、父に死なれているファザコンの娘(私)はぐっとくるのに、訥々と娘への愛情を語るなんてことされたら、まさに号泣ものです。 それから、お父さんの着物姿。 これもノスタルジーです。 歌子の父親は、作家なのでいつも着物姿ですが、でも70年代はサラリーマンのお父さんだって家では着物着てたりしてましたよね。 「サザエさん」の波平さんとかマスオさんも、スーツを着替えると着物姿になったりしてるし……。 私の父もあの頃はまだ30代だったろうに、仕事から帰ると着物を着ていることが多かった(特に冬場)と記憶してます。 いつから、お正月だけになったのだろう……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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