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2005年10月04日
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カテゴリ:
人のセックスを笑うな

「人のセックスを笑うな」

著者:山崎ナオコーラ
出版社:河出書房新社

わりと最近、文藝賞受賞し、話題になった作品です。
短編といってもいいくらいの、薄い本です。

美術専門学校に通う19才のオレ。
その学校の講師である39才のユリ。
その年の差20才の2人の恋のお話です。

女性が年上で、年の差20才のカップルを描いた小説といえば、最近映画化された絵國香織「東京タワー」が有名です。
その年上の女性を黒木瞳(年齢不祥の美人女優)が演じたように、小説でも彼女は、40才といえども美しくてアンニュイで洗練されていて、その上賢くて実業家で……とまあ、セレブな人として描かれます。
人妻のくせして全く生活感のない、「絵に書いたような大人の女性」であって、そりゃ20才の男の子(映画では岡田准一くん)でもメロメロになってしまうでしょうよ、……と、たぶん、世間の大半の40才前後の女性は自分には関係ない夢物語として、「東京タワー」を読んだのではないでしょうか。

ところが、本書のユリは、そうではない。
人妻であるところは同じ。
でも、見た目、見るからに39才。
年相応に39才の女性。
一般の女性よりも身なりに構わないたちなので、お肌はかさかさしてるし、髪もぼさぼさ。
まあ、本職が画家なので、そういう風貌も「らしい」のですが。
で、下腹もぶよぶよしてる。
そのへん、リアルな39才。
それでいて、ちっとも洗練された「大人の女性」ではないし、結構子供っぽい。
アーティストなので、ちょっと浮世離れもしてる。

そんな39才の女性との恋愛模様が、19才のオレの視点で淡々と描かれてます。
文藝賞受賞だけあって(?)、文体も言葉遣いもひねりがあって新鮮で、いかにも「河出書房新社」から出ている本だなあと実感します。
(意味通じるでしょうか)
で、その若いオレは、きちんと恋愛してる。
どちらかというと、彼女より、ご執心な様子。
彼女の下腹までいとおしく感じている様子。
恋をすれば、相手がいかなる女性だろうと、それがまるごと恋の相手と、いうことでしょうか。

いわゆる不倫の関係であるけど、そういう言葉のイメージからくる陰湿さは全くなくて、そんな状況下であることも、年齢差さえもあまり感じさせない、普通の恋愛関係として描かれてます。
彼女のだんなさんだって登場して、本人もあせったりするけど、まったく修羅場の様相も見えません。
これまた「東京タワー」とは対極のリアルのなさかも……なんて、思ったりして……。
結局のところ、描いているのは若い女性だから、実際の19才の男の子の心理としてはどうなんだろう……と、そんなこと言ったら、小説の感想としては身も蓋もないですし……。

しかし、世間には確かに、驚くような年の差カップルというのが存在してます。
自分の娘と同い年の男の子と恋に落ちたり、自分の母親と同じくらいの女性と結婚したり……なんていうのが、テレビに登場したりしてます。
それは、正直言ってドラマのように「美しい」カップルではない。
だけど、それでも2人の間には、たぶん一般的遺伝子レベルの求愛本能を越えたところの「恋」が生まれたということでしょう。
そう考えると、「リアルじゃない」とは言いきれないし、そう思ってしまうのは偏狭な思考だということだし、……。
考えてみれば、実際はただのその辺の人なのに、誰だって恋している間はそういう人をも「神が遣わした最高の存在」にまで引き上げてしまうわけです。
だから、それが相手がいかなる人でも当てはまるということですかね。

なんだか、本の感想から離れてしまったような。
すみません。
たぶん、きちんと読み込めていないんでしょうね。





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Last updated  2005年10月05日 02時03分34秒
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