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2006年01月17日
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カテゴリ:
Speed

「レヴォリューションNO.3」「フライ,ダディ,フライ 」に続くおちこぼれ高校に通う少年たちの活躍をコミカルかつ真面目に描いた「ゾンビーズ・シリーズ」第3弾。
家族を守るために闘いに挑むお父さんの奮闘を描いた「フライ,ダディ,フライ」は、昨年岡田准一&堤真一主演で映画化されてます。

で、今回の主人公はお嬢様高校に通う女子高生・岡本佳奈子。
大好きで尊敬していた家庭教師・彩子が突然の自殺。
その死に疑いを抱いたために、佳奈子は事件に巻き込まれ、そこをおちこぼれ高校生たちゾンビーズに助けられます。
そして、彩子の大学に巣食う「悪」への復讐のために、佳奈子とゾンビーズたちは立ち上がるのでした。
そんな彼らの闘いを描く、痛快青春物語です。

今回も、ゾンビーズたちは主人公のアシスト的立場。
彼らの存在、ポリシーが、主人公の生き方を一変させる展開は「フライ,ダディ,フライ」に通じるところがあります。

ただ今回は、主人公が女子高生であり、そして対峙する敵役が前回よりも数段憎々しい「社会的悪」の権化。
そのために、物語がよりいっそうメッセージ色が強くなっているように思います。
世間知らずの箱入り娘の目を覚まさせるゾンビーズという構図で、ちょっと説教くさいシーンも多いです。
このシリーズ、世間から「おちこぼれ」というレッテルを貼られた高校生たちが、「どうせ俺たちなんか」なんてひしゃげてへそ曲げることなく、世間に対して挑発的に活躍する姿が痛快で楽しいのですが、ちょっとここにきてあまりに強いポリシーや人生哲学があまりにストレートに表現されすぎという感じがします。
もうちょっとオブラートに包んでもいいかな、という感じ。
それゆえか、この年で読むと、その辺はちょっとむずかゆい気分になります。
もちろん、言ってることは、「その通り、ごもっとも」です。
昨今の若い方に読んでいただきたいですね。

「(世の中の)システムとかカラクリが見えてくると、今度は人を出し抜く方法を簡単に見つけ出せるようになるよ。
それか、他人がしてることにいつも冷たい笑いを浮かべながら、楽に生きていく方法とか」
「当分のあいだは頭で納得できても心が納得しなかったら、とりあえず闘ってみろよ。こんなもんか、と思って闘いから降りてしまうのは、ババアになってからでいいじゃねえか」

つまりは、世の中をクールに見過ぎてしまうと、2通りの結果となる。
●社会システムをふんだんに活用して、人を出し抜くことに汲々とする。
●「世の中こんなもん」とあきらめて、ほどほどのところで手を打つ。

最近、あちこちで言われている「格差社会」だとか「下流社会」というキーワードに代表される社会構造の変化は、この辺からくるのではないですかね。
人々が(とくに若者が)上記の2つに両極端に分かれているかのように言われてますよね。

世の中に不満があるなら、自分でなんとかしなくちゃ。
それが本書のテーマ。
クールぶって、斜に構えて生きて、内に篭って誰かの助けを求めて待っているよりも、ストレスためて犯罪に走るよりも、人を陥れてせせら笑うよりも、自分を取り巻いている壁を取り払って、自分が胸を張って主人公になる生き方を自分で模索したほうがいいですよね。
もちろん、若い人だけじゃなくて、老若男女問わず、です。
かくゆう私も模索中です。
口で言うのは簡単、行うのは難しい。
しょっちゅう、世の中の流れに流されそうになってますけどね。


「SPEED The zombies series」
著者:金城一紀
出版社:角川書店





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Last updated  2006年01月17日 22時11分17秒
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