ちょっと休憩

今頃、なんですが、あけましておめでとうございます。
やはり今年初めてのブログ更新なので、一応ごあいさつさせていただきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年初の日記は、宝塚観劇について。
おとといのことですが、宙組公演に行ってきました。
いつものこどく、母と妹と３人で。

「維新回天・竜馬伝」
「ザ・クラシック」
貴城けいと紫城るいのトップコンビの大劇場お披露目と同時に退団公演。
なんとも、ファンとしては複雑な思いに囚われる公演です。

かしげさんこと貴城けいは、私の好きなスターさんの中の１人です。
「これぞ宝塚」的正統派スターで、まるで70年代の少女マンガのヒーローの実写版みたいな人。
白馬の王子さまをやったら右に出る者はいない（と思うのだが）、美しい男役さんです。
今回のショーでは軍服姿に目がハートになりました。
姿よし、歌よし、踊りよしのバランスのとれたオールラウンダー。
素顔もすごくきれいな方で、初めて出待ちしたときに彼女を間近に見て、すごくどきどきしてしまった思い出があります。
（自分がそっちの方にも目覚めてしまったかと思ったくらいに……）

そんな彼女がトップになったのは嬉しかったけど、すぐさま退団発表してしまい、正直言って、がっかりというよりはちょっと白けた気分になったものです。
（ま、いろいろ事情やら予定やらあるんでしょう）

そんな彼女の大劇場での最初で最後の主演公演。

「維新回天・竜馬伝」
幕末のヒーロー、坂本竜馬の活躍を描いたミュージカル。
まじめに幕末物をやると血で血を洗うマフィアの抗争みたいなお話になってしまうのですが、ここはコミカルなシーンもふんだんに取り入れて、明るいお正月にふさわしい舞台となっていました。

はじめは、貴公子タイプのかしげさんが竜馬なんてミスキャスト？なんて思いながら、観劇に挑んだのですが、これがなかなかいい感じでした。
もちろん線の細い美形な人だから、従来のイメージである骨太、硬派、野生的な竜馬ではない。
彼女の竜馬は、無邪気で愛嬌があって可愛気もあり、なおかつ強い、これまた女性から見れば惚れる要素満載の男性像なんですね。
（これまで宝塚では、真矢みきや絵麻緒ゆうがやってきたけど、どんな竜馬だったんだろう？）
でも、そんなキャラクターでありつつも、無私無欲で日本を広い目で見て理想を語る竜馬として十分説得力あったと思います。

お竜さん役の紫城るいも、おきゃんでかわいい娘役を公演。
（あまりに甲高いアニメ声でちょっとびっくり）
こういう役柄の彼女を見たことがなかったので、かなり新鮮でした。
他の女性が芸者だったり女剣士だったりするので、その対比として初々しい町娘として役作りなんでしょうが、そのためか竜馬＆お竜は、かなりかわいいカップルという組み合わせになってました。

それから、役柄としては北翔海莉の桂小五郎役がおいしかったと思います。
５番手でありながら、印象に残る役。
京から女装して逃げ出すという有名エピソードシーンなんかでは、歌舞伎的パロディを取り入れて場を沸かしてました。


レヴュー「ザ・クラシック」
ショパンの調べにのせて、繰り広げられる華やかなショー。
母なんかは知っている曲ばかりでいいと言うけど、ポップス調のクラシックに手拍子するって結構難しいと思うのですが……
（それは私がリズム感がないから？）

新生宙組、よかったです。
トップ貴城けい＆紫城るい、大和悠河、蘭寿とむ、悠未ひろ、北翔海莉……、新旧メンバー取り混ぜで、組み合わせの新鮮さも楽しさのひとつでした。
あともう何作か、この組み合わせの舞台を見たかったなと未練を覚えたのも確か。
やっぱり、トップは歌を聴かせてほしいもの。

大和悠河は、実は私たち母娘にとってなんだかんだ言って結構お気に入り。
でも、好きは好きでも彼女の歌も踊りもいまひとつ（いや、歌はいまふたつかみっつくらいかもしれない）なのは重々承知。
彼女は「永遠の２番手」タイプのスターだと思うんだけどなあ……。
もう何もしないでいいから舞台に立っていてくれるだけでいいのよ、というスターオーラで存在するタイプ。
そんなトップでもいいならおやりなさいっ（て、誰に言ってる？）。
しかし、だれが彼女をフォローする？
新しい娘トップの陽月華さんについては、私はよく知りません。
とてもスタイルのいい娘役さんだとは思ってましたが……。

それから、やっぱりこれから楽しみなのは北翔海莉。
きれいだし、歌えるっ。
私は、基本的に歌が上手い人が好きなんです。

それにしても、かしげさんの退団。
ちょっと失恋気分に陥ってます。
やっぱり、私ってばそっちに目覚めたか……。