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2007年01月13日
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カテゴリ:
またまた昨日続きです。
昨年読んだ本で、感銘を受けたもの。


「生きる」
著者: 乙川優三郎
出版社: 文藝春秋

直木賞受賞作。

藩主の死後、藩衰亡を防ぐため、家老から殉死を禁ぜられた御側用人だった主人公。
跡取りの切腹という不幸にもあい、身内や家中の非難を浴び続け、それでも生き恥をさらしながらも、ただひたすらに生きます。
その十二年間を問う表題作「生きる」と他2編。

乙川優三郎氏の著作は初めて読みました。
ポスト藤沢周平とも言える現代の時代小説の担い手であることは知ってましたが、それを実感させられました。

3編とも苦境の中に生きる人々を描いたもの。
江戸時代の社会制度も身分制度もがっちり固定されている環境下、逃げ場なんてない。
今の時代以上の閉塞感の中で、死を選ぶということもできずに生き続けなくてならない。
恐らく死ぬことより辛い、生き続けるという状態です。
そんな人々を支えるものは、自分の中の「芯」のようなもの。
現代的に言うとプライドとかそういったことかもしれません。
折れてしまわないように、芯を崩さず支え、それを生きる寄る辺にしていく。
読んでいて、その人々の姿に胸がつぶされそうな思いに囚われます。
しかし、読後感は暗いものではなく、どこかすがすがしいものを覚えます。
自分の信条に忠実に生をまっとうする姿に突き抜けた感みたいなものを覚えます。
(やだなあ、読んだのは半年前なのに、思い出しながら感想文書いてて泣けてきました)

人生は、決して安楽なことだけではない。
むしろ生きれば生きるほど困難にぶちあたって当然。
とはいえ、人生をあまり悲観したくないし、普段そんなこと考えなくてもいいとは思います(甘い?)。
それでもやはり、たまたま不運に見舞われたりすることもある。
そんなとき、きっと私はおろおろとうろたえるだろうと思います。
でも、せめて自分自身を必要以上に哀れまないようにしたい。
読んだ後、そんな風にも考えました。

たぶん彼の著作は中高年の方に広く読まれているのだと思うけど、高校生とか大学生とか若い人が読んだ感想を聞いてみたいです。




「文人悪食 」
著者:嵐山光三郎
出版社:マガジンハウス

こちらは、以前感想を書いたので、説明省略。
著者側の一方的解釈もあるんだろうけど、誰もが知っている文人たちの奇人変人ぶりがとてもおもしろかったです。





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Last updated  2007年01月14日 05時02分31秒
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