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2007年05月07日
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カテゴリ:映画
黄金週間が終わったので、ブログも再開。

連休中は大きなイベントはなかったものの、毎日のように外出しては5月の陽気を楽しみました。
そういえば、中国でもゴールデン・ウィークは「黄金週間」というらしいですね。
5月1日のメーデーのあと2週間休みになるとか。

連休中、嬉しかったのは、NHK・BSで、市川崑監督による「金田一耕介シリーズ」全5作が連日放映されたこと。
子供の頃から各作品を何度となく見ているのだけど、まとめて5作を見るのは初めてです。

「犬神家の一族」
「悪魔の手毬唄」
「獄門島」
「女王蜂」
「病院坂の首縊りの家」

5作まとめて見ると、シリーズとしての骨格が見えてくるんだなあとつくづく。

それぞれに、おどろおどろしくて陰惨な連続殺人事件を扱ったものというのは共通です。
だけど、最後まで見続けたあと決まって残るのは、禍々しさではなくて哀しさでした。
敗戦直後の崩壊しつつある「家」という制度の呪縛に囚われた人々、とくに女性たちの哀れさが強く残るのです。
決まって、最後は泣きながら見てたもの(恥ずかしながら)。

たいてい、その哀れな女性が事件の犯人だった、という筋書きになるのだけど(例外もあるけど、でも彼女も殺人は犯す)、彼女たちの罪が明かされてスッキリと事件解決ということには至りません。
彼女たちの殺人が、個人的利益のために行われるというケースはなく、本人たちも何かに憑依されたかのように人を殺す。
(そのわりにはものすごく派手な殺し方をするけど)
そして、たいてい彼女たちの目論見は徒労に終わることが多いです。

結果的には、必要があまりない殺人を、何度も行う羽目になった哀れさ。
そのことが愛するひとを傷つける結果となった空しさ。
そうまでして守ろうとしたもの(「家」や家族)は、依然崩壊に向かっている。
それでも、未来を次の世代の若者に託して、自らは死を選ぶ。

いずれも、そのような流れで展開してます。
いずれも原作を読んでないので、映画が原作どおりなのかはわかりませんが、少なくとも「獄門島」は原作者の了解を得て、ストーリーを変えてあると聞いてます。
「獄門島」における殺人犯の1人である女性は原作では登場しない。
たぶんシリーズとしての骨格を整えるために行われた改変だったと思われます。

探偵・金田一は事件を解決するけど、事件を未然に防ぐことは全くないです。
真相が解明されるのは、すべてが終わったあと。
(有能なんだか、無能なんだか)
ただ事件に幕を下ろすために、彼はなすべきことをするといった役回りです。
彼はいずれの犯人にも同情的で、かなりの気遣いをみせています。
警察さえ、犯人に温情を見せることもあります。

そんなわけで、見ているほうも、いつの間にかに犯人に感情移入してしまっている始末。
「よく考えれば、彼女は3人(ときには4人、5人)も殺しているんだけどなあ」と思いつつも、彼女たちの死に涙するのでした。

 
   

 
 





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Last updated  2007年05月08日 00時49分53秒
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