ちょっと休憩

昨日に引き続き、「金田一耕介」シリーズ。

金田一耕介を演じる役者さん。
やはり、初めて見たのが市川崑監督の「犬神家」だったので、私の中では＜金田一＝石坂浩二＞が刷り込まれています。

温かみのある端正な顔。
落ち着いてよく響く声。
フケを撒き散らしても、払拭されない清潔感。
バンカラスタイルでありながら、知的。

もともと石坂浩二という俳優が好きだったから金田一が好きなのか、金田一が好きだから石坂浩二が好きになったのか、順序を思い出せないくらい、私の中の原風景的存在です。
（明智小五郎＝天知茂、を譲れないのと同じくらい）

以下、他の役者さんたちの感想。
結局、石坂浩二との比較になってしまうので、評価が厳しくなってしまうのですけど。

同じ監督での豊川悦司の金田一も見ましたけど、う～ん……。
早口すぎるのが、ちょっといただけませんでした。
もともと声はいまいちな方だし。
でもまあ、トヨエツが悪いのではなくて、トヨエツが石坂浩二と違うから、としか言わざるをえません。

テレビ版では古谷一行が長らくやられていたけど、私の中では「おじさん」過ぎ？てな感じ。
長くやっていたがために、それは仕方ないとも言えます。
いつまでも同じファッションていうのもなんだし。
それをいったら、最新版「犬神家」の還暦すぎた「石坂・金田一」はどうなんだ？となるけど。
見てないので、コメントできません。

渥美清の金田一耕介は、やはり寅さんにしか見えない。
彼は寅さん役があまりに当たりすぎて、寅さんと彼自身がほとんど同一化されてしまっている感は否めません。
名優ゆえのジレンマだろうなあと。

鹿賀丈史の金田一は、昔１回見ただけで、あまり記憶に残ってません。
ビジュアル的にはスマートでニヒルな感じだけど、どうだったかな？

あとは、わりと最近のテレビ版・金田一。

片岡鶴太郎。
はじめから別物として見ていたからいいです。
知的ではないけど、まじめで人情派なイメージ。

中井貴一。
ファッションからして別物でした。
洋装の金田一というのは新鮮。

上川達也。
悪くないと思いましたが、もっさりしすぎている気も。

稲垣吾郎。
ゴロちゃん、悪くないですけどね。
ちょっとキュートな金田一という感じ。
でも、スマスマのコントを見ているような気がしてしまう時もあるんです。
ちょっと芝居がオーバーなのかなあ。

そのほか……みてないですけど名前だけ。

片岡千恵蔵、初代金田一。
岡譲司。
河津清三郎。
池部良。
高倉健。
中尾彬。
役所広司。
西田敏行。
……まだまだいます。
それぞれ、どんな金田一だったんでしょう。