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カテゴリ:宝塚歌劇&so on
宝塚観劇感想文。
5日たってしまったけど、「やはり書いておかねば」とおのれに課している義務として、書いておきます。 他人(特に夫と娘に)に厳しく自分に甘い人間の典型の私にとって、今現在においてブログは精神修行のひとつになっているかもしれません。 (やろうがやめようが誰にも迷惑をかけないブログを続けることに意義を見出すという無目的かつ徒労に満ちた行動をあえて行うことが、己の精神鍛錬に一役買っているのではないかというささやかな希望もあったりなんかして、それゆえに継続することがすでに目的と化している状態になっているわけで、かといって毎日書くことがあるわけでもなく、かといって何もしない日々であるわけでもなく、書くネタはあるにはあるけど書くほどのことかと問われればそうでもなく、一切書かなければそれは書かないですむことであるけど書くならばきっちり書いておきたいなどという、だらしなさと几帳面さが同居している自分の性分に気付かされたりもするのであって、……以下省略) さて、宝塚。 5日も経って詳細は忘れているので、全体の印象だけ。 8月19日(日)午前の部。 宙組公演 「バレンシアの熱い花」 「宙FANTASISTA」 トップ大劇場お披露目公演です。 昨年トップがダダっと3人続けてやめたので、今年はお披露目公演が3公演続いてます。 で、そのトリの大和悠河&陽月華のコンビ。 なにしろ悠河ちゃんだし(失礼)、陽月さんはあまりよく知らないし、で、ちょっと怖いもの見たさで心躍らせて赴いた次第です。 今回は母と二人で観劇。 いつも一緒の妹は「まあわざわざ金払ってまで観たくはないかな」と暴言を吐いて旅行に行ってしまいました。 母も観るまでは「宙ねえ……見たい人もいるわけじゃないけど」なんてぼやいてばかり。 なんだか私だけが楽しみにしていて、ちょっとバカみたいじゃん、なんて思ったりもして。 しかし、感想としては、なかなか楽しくてよかったです。 思った以上に楽しかったです。 「バレンシアの熱い花」。 70年代に上演された作品の再演です。 19世紀初頭のスペイン・バレンシア地方を舞台に繰り広げられる、復讐と恋に生きる若者たちを描いたミュージカル。 70年代の宝塚テイスト溢れる(実際知っているわけではないので、あくまでイメージ)物語性のある展開で、とんとん話が進みます。 (とんとん話が進むから人物描写については薄っぺらだけど、それはミュージカルだし宝塚だし仕方ないと自分を納得させ……) また軍服姿あり、フラメンコあり、怪傑ゾロ風の義賊姿あり、のスターさんたちのコスプレも存分に楽しめる内容となってます。 「宙FANTASISTA」 宇宙に誕生した王子ファンタジスタが宇宙を旅して成長していく姿が描かれるショー。 太陽系の惑星をイメージした場面で構成された、まさに「宙組」的作品。 トップ悠河ちゃん。 彼女がトップか……なんて思ったりしたこともあったのだけど、いやいや撤回。 OKです。 彼女はもともとスターオーラの強い人。 真ん中に立っているだけでいいです。 皮肉でも何でもなくて、ほんとそれだけで満足できる稀有なお人なんだと思いました。 歌が上手い、芝居が上手い、ダンスが上手い、ということと同様に、スター性の高いということは、ほんとに得がたい才能なんだなあと彼女を観てると思うわけです。 つまり、彼女が真ん中に立って、他の人々が歌って踊ればいいのです。 まるで太陽と惑星の関係みたい。 って、そのままショーの内容だけど。 実際にショーはそんな感じ。 それぞれの人がそれぞれの得意技で盛り上げていました。 それはそれで、私としてはすごく「あり」です。 若手さんたちの芸も楽しめるし。 「全員野球」ならぬ「全員宝塚」ってやつですね。 でも、言わせてもらえば、悠河ちゃんの歌はそう悪くはなかったです。 低音部分なんかはいい感じに響いていたし、成長さえうかがえました。 上手い、とは言わないけど、悪くない。 とくにショーはオリジナルで彼女にあった曲作りをされているだろうから、なかなかいい感じでした。 彼女は、もともと声質は悪くないと思うのです。 無理に張り上げて歌ったりしなければ、結構聴かせどころもあるんじゃないかと思ったりもしました。 陽月華さん。 これまでほとんど知らなかった(あまり星組をみてなかったせいもあり)娘役さんです。 印象としては個性的。 宝塚らしかぬ、というのが彼女の持ち味なのかなと思っていました。 実際じっくり見ると(前から6番目の良席だったので)、実に顔が小さくて手足が長くて、ビューティフル。 同じ小顔の悠河ちゃんと並ぶと、まるで二人ともお人形さんみたいで、ほんと見とれます。 これまた、二人で立っているだけでいいじゃないと思ってしまいました。 彼女は、宝塚の娘役としては結構低めの声で、歌も地声ではっきり歌うタイプ。 役柄にあってたし、これはこれで嫌いじゃないなと思いつつも、そうソロのシーンがあるわけでもなく、その代わり踊る踊る。 悠河ちゃんが踊らなくても、彼女は踊る踊る。 ショーではひたすら踊りまくって、誰よりも踊っているんじゃないかと思うくらい踊っている印象でした。 娘トップは常に男役トップに寄り添う「良妻&専業主婦」みたいなイメージがあるけど、彼女たちはそれぞれ自立してそれぞれやっているなんだか「共働き夫婦」みたいな感じ。 こういうコンビも新鮮で、私としては「納得」。 ダンス担当(と勝手に)の2番手蘭寿とむ。 歌担当の3番手北翔海莉。 個性的で雄雄しいとむさん、野暮ったさもまた魅力なプリティな美青年みっちゃんこと北翔さん。 それぞれの持ち味で、バランスとれた組み合わせになっているなあと、これまた「納得」。 芝居の役柄もそんな感じ。 3人3様の登場人物をおくことで、主人公の役柄的存在の弱さをカバーしていたし。 まさに、二人が働いてトップが光る、みたいな。 悠未ひろ。 彼女は4番手、ということになるのでしょうか。 それとも今回だけ? ミュージカルでは悪役を好演。 どうも話の流れから結構な老け役みたいだったので、もっと老けメイクしてもいいのでは?とも思ったのだけど。 ファンが許さない? (何しろ主人公の母親に昔惚れていたという設定だけに、あの若々しさにちょっと違和感) ショーでは、北翔さんとダブル3番手みたいな立ち位置。 やっぱり存在感ある人なので、この人もここには欠かせないと「納得」。 ……疲れたので、今日はここまでで、続きはまた次回。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年08月25日 04時14分35秒
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