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2008年02月26日
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「犬は勘定に入れません」


「犬は勘定に入れません
あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」

著者: コニー・ウィリス
訳者: 大森望
出版社: 早川書房


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

オックスフォード大学史学部の学生ネッド・ヘンリーは、第二次大戦中のロンドン大空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂の再建計画の資料集めの毎日を送っていた。
だが、計画の責任者レイディ・シュラプネルの命令で、20世紀と21世紀を時間旅行で行ったり来たりさせられたネッドは、疲労困憊、ついには過労で倒れてしまった。
シュラプネルから、大聖堂にあったはずの「主教の鳥株」という花瓶をぜひとも探し出せと言われていたのだ。
二週間の絶対安静を言い渡されたものの、シュラプネルのいる現代にいては、ゆっくり休めるはずもない。
史学部のダンワージー教授は、ネッドをのんびりできるにちがいない、19世紀のヴィクトリア朝へ派遣する。
ところが、時間旅行ぼけでぼんやりしていたせいで、まさか自分が時空連続体の存亡を賭けた重要な任務をさずかっているとは夢にも思っていなかった…。
ジェローム・K・ジェロームのユーモア小説『ボートの三人男』にオマージュをささげつつ、SFと本格ミステリを絶妙に融合させ、ヒューゴー賞・ローカス賞のほか、クルト・ラスヴィッツ賞を受賞したタイムトラベル・ユーモア小説。



あらすじは、上記のデータベースからの引用のとおり。
もっと、簡単に説明すると、以下の通り。

21世紀半ばのタイムトラベルが可能となった時代のイギリス。
第2次大戦中の空襲で失われた大聖堂に飾られた花瓶の行方をおって、20世紀と21世紀を行き来しているのがオックスフォード大史学部の学生ネッド。
そのネッドが休暇と時空連続体の存亡をかけた重要な任務を兼ねて、19世紀ヴィクトリア朝時代にやってくる。
そして、昔ゆかしきヴィクトリア朝の人々と共にドタバタ劇が繰り広げられるのでした。


タイムトラベルがテーマだし、歴史のパラドックスやカオス理論が何度も登場するあたり、やはり、メインとしてSF小説といえます。

でも、失われた花瓶を行方を追うあたりは、ミステリー小説の味わいもたっぷり。

さらに、歴史パラドックスの回避のためにネッドら現代人(ていうか未来人)が、懸命に励んでいるのが、「恋のキューピッド」(って、もう死語?)というあたりは、ラブコメディー色がいっぱい。

ついでに主な舞台がヴィクトリア時代のお屋敷であり、ジェーン・オースティンなどののどかな古典的味わいも楽しめます。
当時の恋愛事情や階級社会も、現代的視点で描かれるので、オースティンと違って解説抜きで読めるので楽ちん。

おまけに、執事やメイドさんたちも多数登場。
アキバ系も大喜び(?)
マンガ「エマ」の世界もちょっと味わえます。
とはいえ、基本的にコメディータッチで描かれるので、テイストは「ジーブス」の世界。
ジーブスに負けずに優秀で、かつジーブスより人柄のよい執事さんがここでは登場します。

またまたおまけに、犬や猫も大活躍。
ペット好きには堪えられません。

そんな感じで、1冊で何通りも楽しめる本となってます。
外国の小説の常として最初はとっつきにくいのですが(とくに本書はSFだし時代小説的でもあるし)、小説内の世界に馴染んでくると、加速度的に読めてきます。
巧みなストーリー展開で、最後にすべてがピタリと収まる気持ちのよい小説でした。

難を言えば、結構長い。
2段組で字も小さめで、500ページ以上。
厚いし、重いです。
なので、寝転んで読むにはちょっと辛いです。






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Last updated  2008年02月27日 02時02分59秒
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