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テーマ:本のある暮らし(3292)
カテゴリ:本
好きな作家さんの本だと、ためらいなく手に取る。
読んだことのある作家さんだと、とりあえず方向性はわかっているなので、手に取ることができる。 ベストセラーの本なら、好奇心も手伝って手にとってみれる。 それ以外だと、やはり装丁の力は大きい。 好みの装丁だと、やはり手にとってみてしまいます。 装丁に惹かれて、手にとって「これは成功だった」と思えた本を挙げてみます。 「成功」というのは、もちろん「私にとって」ということです。 ついでいうと、装丁にだまされて「失敗」というのも数多いです。 もちろん「失敗」というのも「私にとって」ということです。 P・G・ウッドハウス選集(1) P・G・ウッドハウス選集(2) P・G・ウッドハウス選集(3) ウッドハウス選集3冊。 イギリスのちょっとブラックなドタバタ喜劇。 第1巻:ジーブス・シリーズ(感想書いてます)。 第2巻:エムズワース卿シリーズ(感想書いてます)。 第3巻:マリナー氏シリーズ。 私の好みはエムズワース卿シリーズ。 主人公のエムズワース卿は、おばかさんだけどかわいいおじいさんなのです。 犬は勘定に入れません これは、つい先日感想を書いたばかり。 実は、「装丁食い」だったのです。 ページをめくれば 「ページをめくれば 」 (奇想コレクション) 著者: ゼナ・ヘンダースン /中村融(編) 出版社: 河出書房新社 子どもをテーマとしたちょっと不思議な物語を集めたアンソロジー。 作者は1950年代を代表する女流SF作家です。 ほのぼのとしたものも、ちょっと薄ら寒くなるようなものもありますが、今時のブラックな小説のように暗澹たる気分に襲われるようなものはありません。 選集だけあって、良作ぞろいでした。 ついでいうと、この本は「奇想コレクション」という選集の1冊なのですが、ほかの本も装丁がステキです。 銀河のワールドカップ 「銀河のワールドカップ 」 著者: 川端裕人 出版社: 集英社 東京の少年サッカーチームが、宇宙一のサッカーチームに戦いを挑む痛快ストーリー。 ……と、書くと、ものすごく途方もない夢ののようなお話みたいです。 だけど、そこにいたるまでの壁を論理的にひとつひとつとりはずしていくような物語展開のために、「実現可能かもしれないなあ」と思わせてくれます。 どこかに齟齬があるんだろうけど、それに気付かせないそういう「小説的リアル感」って、楽しいです。 今日はこのへんで。 つづく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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