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カテゴリ:本
先月読んだ本のまとめの続きです。
世界奇食大全 ■世界奇食大全 (文春新書) 新書ではあるのだけど、著者の「ゲテモノ食い体験エッセイ」といった感じ。いわゆるゲテモノに、偏見を捨てて果敢に挑戦するというのはいいのだけど、完食できないものも多いというのが、ひっかかる。何でもおいしく食べられないのなら、はじめから無理な挑戦してもしかたないのでは?と根本的な疑問が抱いてしまうのだが。 読了日:10月11日 著者:杉岡 幸徳 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3443307 夜叉桜 ■夜叉桜 「弥勒の月」の続編。陰惨な過去を捨てて、商人としてまっとうに生きていこうとする清之介。過去のトラウマも何もないくせに心に虚無を抱える同心の信次郎。どちらも読者としてはなかなか感情移入できるものではないから、バランスのいい岡っ引き伊佐治の存在がありがたい。伊佐治の清之介に対する「商人として生き抜いた果てに穏やかに生を閉じて欲しい」と祈る気持ちは、そのまま読み手の気持ちに通じていく。とはいいつつ、みんな清之介を放ってくおいてくれそうもなく……。 読了日:10月12日 著者:あさの あつこ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3443528 競走馬の科学 ■競走馬の科学 (ブルーバックス) 先日「シービスケット」を読んで、がぜん興味を持って手にした本。競馬入門編として勉強になりました。 読了日:10月13日 著者:JRA競走馬総合研究所 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3443925 三匹のおっさん ■三匹のおっさん 還暦過ぎた3人のおっさんの時代劇調痛快世直し譚。大きく世界を救うのではなく、地域限定というところに読者(私)を取り巻く社会の問題点を改めて考えさせられます。特に「閉じた輪の中の育児」には、身につまされること多々。エンタメながら、学ぶところも大でした。 読了日:10月14日 著者:有川 浩 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3444043 お狂言師歌吉うきよ暦 ■お狂言師歌吉うきよ暦 天保の改革下の江戸。お狂言師として生きる小町娘のお吉が公儀隠密の抗争に巻き込まれていく。現代物を中心に書いている人の時代物はわりに読みやすいけど、時代物専業作家による時代物は、独特なリズムがあるなあと最近思う。 読了日:10月15日 著者:杉本 章子 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3444207 東京箱庭鉄道 ■東京箱庭鉄道 東京に鉄道を作る、という夢のような企画に向けて動き出す人々。結果はともあれ、過程がとても楽しい。東京散歩もできたし、戦後の旧宮家と西武グループとの関わり(これは史実に沿ったエピソードのようですね)や東京交通網の変遷も辿れたり、おまけに、東京のどこに鉄道が欲しいかなあなんて、自分でもシュミレーションしてみたり。読書していて、描かれる舞台をある程度知っていると一層楽しい、ということを実感する1冊でした。 読了日:10月19日 著者:原 宏一 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3496096 字数制限のため、まだまだ続く、です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年11月08日 18時25分36秒
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