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カテゴリ:本
続きです。
(これで終わりです) 「大きなかぶ」はなぜ抜けた? ■「大きなかぶ」はなぜ抜けた? (講談社現代新書) 民話を知るということは、その民族を知るとっかかりになるということ。日本にはあまりなじみのない、中央アジアや朝鮮半島の英雄伝にも触れていて興味深い。また日本各地の桃太郎伝説についても意外に歴史が浅く、「村おこし」に利用されたことなんかも知らなかった。全体としては、いろんな研究者による世界の伝承学ガイドといった感。 読了日:10月21日 著者:小長谷 有紀 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3496272 ■江戸女の色と恋―若衆好み (学研グラフィックブックス) 江戸の女性の若衆(ここでは女装の美少年)好みについて言及。さまざまな春画とともに実例が挙げられるので、そちらにもそれなりに興味津津。ただ着衣のままの、というものが多くて、江戸の人は裸体そのものにあまり劣情は抱かなかったのかとも思う。 読了日:10月25日 著者:田中 優子,白倉 敬彦 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3705382 夢を与える ■夢を与える 前2作とはかなりテイストの違った作品。夕子の人間としての成長と彼女がチャイルドタレントを起点に芸能界でのポジションを徐々に築き上げていく様が丹念に描かれる。その順調に見えたかと思ったものが、一気に崩れ去るところで終わってしまうのだけど、「その先の夕子」をいちばん読みたいと思うので、過程がおもしろかっただけにちょっと物足りなくて、残念。 読了日:10月27日 著者:綿矢 りさ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3705517 3日でわかる歌舞伎 ■3日でわかる歌舞伎 (知性のBasicシリーズ) 歌舞伎鑑賞入門書。今度は、明治から戦後にかけての歌舞伎界の歴史について言及したものも読みたい。 読了日:10月28日 著者:野上 圭,三隅 治雄 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3705833 獣の奏者(1(闘蛇編)) ■獣の奏者 1 闘蛇編 (講談社文庫 う 59-1) 読了日:10月28日 著者:上橋 菜穂子 http://book.akahoshitakuya.com/b/4062764466 獣の奏者(2(王獣編)) ■獣の奏者 2 王獣編 (講談社文庫 う 59-2) 今までファンタジーはちょっと苦手だったけど、読み始めたら止まらなくて一気に1、2巻読んでしまった。異世界物なのに、リアルに満ちていて、それでいて寓意的で、大人も楽しめて考えさせられる小説だった。人間と獣たちとの距離感の描かれ方も説得力あり。 読了日:10月29日 著者:上橋 菜穂子 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3705914 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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