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2009年11月17日
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カテゴリ:映画



「サイドウェイ」(2004年 アメリカ)
出演: ポール・ジアマッティ(Paul Giamatti)/トーマス・ヘイデン・チャーチ(Thomas Haden Church)
監督: アレクサンダー・ペイン(Alexander Payne)


最近は、日本人キャストによってリメイクされた「サイドウェイズ」が公開されてますが、こちらは、そのオリジナル。
アメリカではさまざまな賞を受賞し、アカデミー賞でも主要5部門ノミネートされ、脚色賞受賞という華々しい経歴をもつ映画です。

が、映画自体は淡々として地味です。
地味さをしみじみ味わうための映画となっているからです。

マイルスは、結婚式を1週間後に控えた親友のジャックと、カルフォルニアのワイナリーめぐりとゴルフ三昧という中年男2人の気ままな旅に出る。
さまざまなワインを試飲して、カリフォルニアの乾いた美しい景色を堪能しながら車を走らせ、出会った女性たちと美味しいワインと食事を楽しみ、つかの間の恋も生まれる。
そんな1週間の旅のようすが淡々とそしてコミカルに描かれるロード・ムービー。

美しい風景に、ちょっとリッチなモーテルに、おいしいワイン……、優雅な旅を描いた映画と思いきや、じつは赤ワインのように渋み……といえば聞こえがいいが、ほろ苦さに満ちてます。

主人公マイルスは、小説家志望の国語教師で、2年前の離婚のショックから立ち直れないでいる。
立派な中年で、腹は出ているし、髪の毛もこころもとない量である。
金だってたいして持っていないし、逆に持っているのはワインのありあまる知識。
いろんな意味で自信喪失中で、ネガティブシンキングで、恋にも臆病な、典型的なダメ男ぶり。
書き上げた本の出版を出版社に打診中で返事待ちであるというのが、今現在の希望の光。

結婚式を控えているのに関わらず女性漁りに精出しているジャックだって、かつてはTVスター俳優だったが、最近はパッとしない。
だが、マイルスとは正反対な陽気な性格で前向きだし、過去の栄光もナンパの小道具に使ってしまうほど、お気楽。
もちろん、人生の岐路に立っていることは意識してもいる。

若くない2人だから、その場の勢いのままに人生を変えることはできないし、小心になってしまうし、小ずるい振る舞いもしてしまう。
コミカルな映像に中にも、そんな中年の悲哀のようなものが、ちょこちょこと画面ににじみ出ていて、2人の様子を笑いながらも、それは苦笑交じりになってしまう。
たぶん、それは見ている自分も彼らとさほど変わりない年齢で、彼らのダメダメぶりを素直に笑えないことに気づいているから、なんだけど……。

誰にだって1つや2つ、夢や希望がある。
10代、20代はそれを叶えようと夢中で過ごしていけるが、人生の半ばを過ぎた頃には、それまで抱いていた夢や希望の多くが叶わないことを知り、人は愕然とする。
自分に残された人生の短さを知って焦りもする。単調な日常の中で息も詰まる。
なかなか現実を直視することは難しい。
でも、次の一歩を踏み出すためには現実の自分をまず、ありのままに受け入れなければならない。
そのためには、ちょっと立ち止まってみること、「人生の寄り道」も必要だ。
「サイドウェイ」は、まさにそんな「人生の寄り道」を描いた映画である。

(「サイドウェイ」公式サイトより)

私が若い時に観てたら、たいしておもしろくもない映画なんじゃないかと思います。
いじいじした中年男の魅力なんて、全く見出せないと思います。
あの魅力的で美しいマヤが、なぜマイルスに惹かれるのか、今もちゃんとわかっているとは言い難いです。
だけど、哀れでさえないマイルスが愛すべきキャラクターであることは、やはりわかります。
たぶん日本人ゆえにか、やはり陽気なジャックよりもマイルスにより感情移入することになるのだろうとも思うのです。

おまけに、本国アメリカであれだけ高い評価を受けたということは、実は、勝つことばかり求められていてヒーローばかりもてはやされる彼の国でも、大半の人々は「マイルス」なのかもしれません。



そして、映画に出てくるさまざまなワイン。
成功ばかりしている人生じゃなくても、おいしいワインを大好きな人々と飲んで語り合える時間を過ごすことができるならば、決して不幸ではないと思わせる映画にもなってます。

ミルクティーを飲みながらのDVD鑑賞でしたが、ワイン(特にピノ・ノワール種)が飲みたくなったのは言うまでもありません。


【2006】ヒッチング・ポストコルク・ダンサーピノ・ノワールサンタ・バーバラ・カウンティ


ヒッチング・ポストハイライナー ピノ・ノワールサンタ・バーバラ・カウンティ[2005] 750ml









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Last updated  2009年11月17日 18時33分16秒
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