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カテゴリ:小学生の頃
私が小学校に入学するとき、母は、
肩から斜めにかけるカバンを、私に用意した。 それは、真っ白の布製で、小さなカバンの真ん中に 赤いボタンがぽつんと付いていた。 今、思い出すと、はっとするほど可愛くて、 愛らしい愛らしいカバンだった。 しかし、私は、 クラスの数人がしょっていた、あのランドセルが欲しかった。 その心の悲しみを、ふと思い出して 母に告げたのは、もう、かれこれ自分に、孫が出来たころだ。 それを聞いて 「あら~?!貴女はランドセルがほしかったの~?」 と、のどかにおどろく母だった。 そして、母自身は、あの大正時代に、なんと、 赤、ピンク、と、忘れたが、もうひとつ違う色のランドセルを 3つも持っていて、毎日、どれにしようかな~と 考えて、とっかえひっかえ、使ったそうだ。 ひ、ひどい! わっ! 涙 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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