|
カテゴリ:小学生の頃
戦後すぐ、1948年頃、沼津に住んでいた。
何にもない時代に、何故か、我が家の茶箪笥に、直径25cmくらいの 大きな鉢があって、その中にバターが、山盛りあった。 冷蔵庫というものは、 上段に、氷を入れて冷やす小さな物だった時代だから、あまり入らない。 バターは、そのままいつも、茶箪笥にあった。 わたしは、毎日石蹴り遊びに使う石を持ってきて、 バターを手でとって、べたべた塗って、すべりをよくするのに 使っていた。 大人になってから、母にそのことを言うと、 「あら~そうだったの?」と、のどかに笑っているのだった。 卵かけご飯については、終戦後は、鶏を飼っていない家の子供は 皆、同じ思い出を持っている。 たったひとつの卵を兄弟で食べるから、ほんの少しの卵の味に、 これは、醤油かけご飯ですね?と言ってもいいくらいの、 卵ご飯を食べるのだ。 それが当時の、卵かけご飯でした。 今も、たま~~に我が家で卵かけご飯を食べるが、それは、 お茶碗一杯に卵一個だ。おいしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|