読まなくてもいい話

小学校を終えるとまた、引っ越しした。
引っ越し先に、一人の男の子からハガキが来た。
でも、何だか恥ずかしくて、すぐに破って捨ててしまった。
最近、その小学校の同窓会があった。私は行かなかったけど、
その男の子から手紙をもらった。集合写真の彼は、
すっかりおっさんになっていた。

昔の教室では、生徒は、２人用の机だったから、
毎朝、漢字の書き取りのテストがあると、隣同士で、
答案をとりかえっこして、お互いに採点をし、
教室の後ろの棒グラフに記入するのだ。
私はいつも、棒グラフがダントツだったのだが、
すぐ次ぎにその男の子が付けていた。
私はいつも、先生の信頼厚い生徒だったので、
教室の一番後ろで、一人で座っていた。
だから、自分の答案を自分で採点していた。
たまに、しくじった時、ちょこっと
棒の一片を書き足すというズルをした。２度ほどやった。
それは、誰も知らないことだ。
だから、その男の子と私は、本当はどちらが上かわからない。
もしかして、あの子のほうが上だったかもしれないのだ。
そういう、人知れず、ズルいことをした私は、
今や漢字を、みんな忘れて、常に困っている。
バチがあたったのかもしれない。
いつか、そのおっさんに出逢ったら、謝ろう。

私は、担任の先生にとても信頼を得ていたので、
いつも学校が終わると、居残りして、
いろんなテストの採点をやらされていた。
そんな先生の信頼を人知れず破った私。
ここに、書くことで、浄化されたい。
虫が良すぎることですが。
今年の偽物のオンパレードの端っこに、私もいます。
５５年前の、私の汚点です。
ごめんなさ～～～～～～い！！！！！！！

昔のことを書いていたら、
こんな、とんでもないことを思い出して…

ネットの中心で、お詫びを叫ぶ。

「申し訳ございませんでした！！」　＜(_ _)＞