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カテゴリ:小学生の頃
私は、小学校の4年生から中学2年生まで、学校で
先生に、ひいきされる女の子だった。やたら可愛がられた。 なにしろ、何だって精一杯挑む少女だったから、先生も 重宝だったのかもしれない。毎日、放課後は、先生に代わって テストの点をつけたし、学級費や、給食費を集めてきちんと、 ノートに付け、お金は白い紙に包んで先生にお渡しする。 そんな私を、友人も認めてくれていた。 6年生になったある日のこと、男の子の誰かが私に 「ひいき~ひいき~ひいきの子~」と、囃した。それで、 いきなりみんなが「ひいき~ひいき~」と言い始めた。 私の人生でこんな悲しい出来事が起こるとは想像もしていなかったから、 家に帰ってわんわん泣いて、次の日学校へ行かずに、大声で、泣き続けた。 何時間も泣いて、ふと、考えた。そうだ、私は、 叩かれたんじゃない。言葉だけなら、痛くないじゃん。 じゃあ、学校へ行こう。そう、思った。 そうして学校へ行くと、 もう、だれも意地悪を言わなかった。また、楽しい日々が戻った。 僕は先生に、無視される男の子だったと夫は言う。 独りぼっちの先生が、お年を取られてお体が悪いとの 風のたよりを聞き、発起人になって、ベッドを差し上げたり、 友人達と相談して、お手伝いに行ったりと、心を砕いていたそうだ。 ある日、御元気になられた先生の家にお祝いに行った時 先生は、昔のアルバムを出して見せてくださったが、 友人の写真はたくさんあったのに、自分の写真は 一枚もなかったそうだ。 先生はそれを察して、面目ないという顔をされたそうだ。 それも、寂しいが、 私のように、特に、中学生の時の、ひいきされた思い出は、 心から、いやで、いやでしょうがなかったから、 お互いに正反対の話で笑ってしまう。 今日は、夫、76才の誕生日なので、 夫に関する記事を2つ書きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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