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alex99@ Re:こんにちは~~っ(06/21) 朱鷺子さん かなり 健康を回復 されたよ…
♪テツまま@ Re:こんにちは~~っ(06/21) 暑いけど 大丈夫? 生存確認にきました
朱鷺子6565@ Re[1]:こんにちは~~っ(06/21) ♪テツままさんへ わあああ! ありがとう~…
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ばあチャル@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) おかえりなさい♪ 復帰のお気持ち嬉しいで…
tckyn3707@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) 初めまして、alexさんのところで知りまし…
2008.01.13
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カテゴリ:中学生時代
頭の良い子供は、早熟だそうだ。
悲しいかな、
私は、おくてだったから、やっと中学2年生で初恋がやってきた。

1955年。私はまだまだ可愛い中学2年生だ。
クラスには、大人のような男の子が一人いた。
橘 くん(仮名)
背も高いが、からだ自体が、他の生徒より、ひとまわりも大きいのだ。
校内相撲大会では、あたりかまわず投げ飛ばし、必ず優勝した。
野球部のキャプテンで、声も太くしゃがれていた。
その上、頭が良くて、生徒会のリーダーだった。
眉は、黒々と長くして、
沖縄人のように大きく見開いたその二重まぶたの目は、
黒くきらきらして見えた。
詰め襟の制服は、なんだか色褪せて、よれっとしていたが、
どうどうした態度が、かえって頼もしかった。

私はある日の相撲大会の時、友人に誘われて、
たった一回だけ、校庭の一角にある相撲場に行ったのだが、
彼の裸の肉体が、完全に大人の男性に見えたので、うろたえた。

肉体をぶつけあって戦っている姿を正視できずに、たった2秒くらいで、
そそくさと帰ってしまった。

だからと言って、嫌いにはならなかった。
だからと言って、ラブレターなど、書くつもりはなかった。
ただ、ただ、片想いなのだった。

すき

いつもこころの中に橘くんはいた。

(いつか、二人の目が合ったら、どんなにうれしいだろう)

(何かの拍子に、出会い頭に、ぶつかるというのは、ないものかなぁ~)
と、想い巡らすのだった。

すると、ある日、お掃除をしていて、バケツを持って振り向くと
彼も丁度教室に入って来て、ぶつかりそうになった。が、すばやい彼は
ひらりと身をかわして、おっとっと!と言った。
その時たった一回、目が合った。

それだけで、他は何にも起こらなかった。
一瞬の、あの目の奥にあるかもしれない何かを
忘れないように心にしまった。

卒業するとき、私は、彼以外、
もう、決して、決して
だれも好きにならないな。と、思った。

私が40才の頃、中学校の同窓会が盛大に行われた。
それは、私達の学年では、初めてのことだった。
私も、はるばる参加した。
大勢の参加者の中に、その、あこがれの橘くんはいなかった。

その昔、橘君の従兄弟の欅くんも、同級生だった。
この欅くんは、橘くんのようには、目立たなかった。
ちょっと暗くて、おとなしく、運動もにがてで、成績もぱっとしない、
小さな瀬戸物屋さんの長男だった。
同窓会で会った時、欅くんは、おばさん連中に囲まれていた。
聞けば、とてつもなく大きい仕事をしていて、
成功したらしい。
すごく美人の奥さんをもらったらしい。

一方、あの、中学時代きらきら光っていた橘くんのうわさは、聞けなかった。
“どこかで、電車にゆられていたのを見たことがある。”
“現在、どこに居るのか定かでない。”
そのくらいだった。

人間の生きる明日って、ほんとうにわからない。
私、男性を見る目がないことだけは、はっきりしている。

遠い昔






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最終更新日  2008.01.13 15:01:56
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