22才の時、初めてのお産。長女を授かった。
お産婆さんが、私のそばに赤ちゃんを寝かしてくれた時、
「え~~??本当にあたしが産んだの~~?」という感覚、
信じられない気分で、わが子を見ている自分がいた。
次の子が生まれた時は、
「あら~~可愛いいなぁ~~~~~」と感じた。
3人目が出来た時は、お腹のなかにいる時から、
なんだかしら、可愛くて、可愛くて仕方がなかった。
女性は、母性本能があるといえども、
最初から慈愛に充ち満ちているわけではない。
少しずつ、母性は、成長するものだと思った。
まあ、私が、若すぎたからかもしれないが。
長女は、遠くに嫁に行って、初めて赤ちゃんを授かった時、
しばらくして電話がかかってきた。
上司の奥さんが時々、手伝いにきてくれるというのだ。
「あたしの赤ちゃんなのに、自分の赤ちゃんみたいに、
やたらにかわいがってるのよぅ~いやだわ~ 盗られそう~」
などと言うので、うれしかった。
(娘は私より、ずっと母性が成熟してる。だって
最初から赤ちゃんが可愛いくてたまらないのだもの)
私は、いつも、だれかが手伝ってくれたり、
赤ちゃんを抱いてくれたりしたら、ほっとしていただけ。