朝、鏡にむかっていると、
テレビでは、加賀まりこがインタビューを受けている。
私も、若い頃、加賀まりこが 大~~い好きだった。
あの、自由奔放さが、まぶしかった。あこがれだった。
加賀まりこは、
色んな男性遍歴を重ねたが、63才になって、
とうとう生涯を共に生きていく男性に、出会ったようだった。
「いつまでも、一緒にいられる二人でいたい」と、言う。
ようやく、63才の年齢になって、
孤独に、気が付いたのであろう。
いつまでも、一緒にいられる二人でいるには、
お互いが、わがままな心を乗り越えないとできない事である。
若い頃は、
小悪魔と呼ばれ、和製ブリジッド・バルドウと呼ばれ、
小生意気で、気が強く、才能に溢れ、個性的で可愛く、美しく、
その奔放な態度を愛でられ、その人を食った物言いを愛された。
後ろ盾も大きく、お金はうじゃうじゃ持っていたから、
おもいきり我が儘をしても、ちやほやされて、面白がられて、
楽しく生きて行けたが、
年をとったら、ひとりぼっちは、やっぱりさみしい。
われわれ庶民は、一旦結婚したら、
「いつまでも、一緒にいられるように」真摯に努力して暮らすのは、
自明の理である。
私の父は、まっしぐらに自分の道を走る明治の男だった。
母は、
「二人の、めざすものが、同じだったから、どんな夫婦の難関にも、
がっちり手を携えてがんばれた」 と、言っていた。
私が可愛がってる羊歯の鉢植えは、両手を広げてもあまりある
大きな植物に育った。
毎日それを見て、
まるで、ジャングルのようだわ!ステキステキ!と喜んでいた。
それを、ある朝、夫様が、切り刻んで
ほんの一握りの大きさにしてくれました。(手のひらサイズ)
「だって、葉っぱに虫がついて、枯れるかもしれなかったよ。
すごく、すっきりしてあげたから、もう、大丈夫だよ~~」と
満足そう~~に言われても、
10分ほどは、口を聞きたくないな~~と、思った私。
が、私の剣幕に、しょんぼりした夫の様子をみると、すぐに、
気をとりなおして、もとのやさしい私に戻ったじゃんか?
やい
加賀まりこ!
くやしかったらやってみな!
だはは...涙 (笑)