昔は、優雅なベッドカバーを掛けて室内を麗しくしてみたいと
思うこともあったが、長年使っているのは、
黒と白の太い縞々柄 のデザインと、
10センチ角のチェッカーズフラッグ柄である。
いかにも男の子の部屋だぞ、
という色気のないものに決めて久しい。
ある日、ビデオが故障して電気屋の兄ちゃんが修理に来てくれたと
思いねえ。
お兄ちゃんは 、修理の後で、直ったかどうか確かめるから、
何かテープを貸してくださいと言う。
私はそこらにあったテープを渡す。
そこにはたまたま、岩下志麻さんの、
「心中天網島 」が録画されていたんだね。
すると、丁度、ベッドシーンというか、あられもないシーンが
延々と出てきて、
それを私達二人は狭い寝室でじっと観るはめになったと、思いねえ。
そんな時、部屋のベッドカバーがピンクの花柄だったりしたらどうよ。
いくら、お婆さんでも、相手は、男性。
(気味悪いですよね~~~?)
え?どちらが?ですか?って!? うるさいわねぇ!
だから、それからは、黒と白の太い縞々柄とか、チェックの柄になったってわけ。