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カテゴリ:義父
すでに、義父の病重く、病院に入院していた頃は
私たちは、皆々若く、 まだ、身近な人が、亡くなるなどという悲しさを、 全く経験したことがなかった、しあわせな時代だった。 その後に起きて来る、多くのクライシスを、微塵も予想できないほど、 それはそれはしあわせの絶頂期に私達一族は、あった。 義父の葬儀での、弔辞は、私の父が述べた。 最後の「さようなら!」という大きな野太い声が、今も耳に残る。 その頃の想い出といえば、 私の長男は、小学生で、授業中だった。 空をみあげると、晴れ渡っていたそうだが、 その時、ゴロゴロゴロと、遠雷が鳴った。 唐突に、「あ、お爺ちゃんが死んだ」と、感じたそうだ。 しばらくすると、教室のドアが開いて、ひとりの先生が顔をのぞかせて、 授業中の先生に、何かを耳打ちされる。 先生が、私の長男のところに歩いて来られた。 「お爺ちゃんが亡くなったからすぐ、帰りなさい」と、言われたと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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