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カテゴリ:日常
ある日、道ばたで、
テレビの取材中に、マイクを向けられていた女性は、 頭をつるつるに剃って、墨染めの衣をまとった、尼さんだった。 その尼さんが 化粧気の無い、白い顔をして、インタビューに答えているのだが、 その唇をみてぎょっとした。 赤い口紅を付けているのだ。 一瞬、気持ちが悪いな~ と、思う。 (色気を捨てて、尼さんになったんだったら、 その赤い口紅は、おやめなさい。 口紅をつけるんだったら、還俗しなさい。) その、 悟りきれない、捨てきれない尼さんの心根を思って、 哀れにも、気の毒にも思い、また、 何となく、肌寒いものを感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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