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カテゴリ:日常
私の子供達がまだ小さかったころの、
私の絵本の選び方の基本、それは 絵がすばらしいということだった。 第一条件とする最も重要な要素は、とにかく、 絵がいちばんだった。 その頃、と言っても40年も前だが、 イラストレーターの杉田豊さんが大好きだった。 とっても美しい色彩とフォルム。彼の絵は、後に切手になった。 その切手を13年前に、50枚買ってしまったが、 あまりにも素敵なので、まだ使えずにいる。 子供達に内容も絵もすてきな本を選べたのは、たった1冊だ。 <スーホの白い馬>という絵本を買って、夜休むまえに 3人のチビ達に、読み聞かせた。 白い馬が死ぬとき、私が泣いてしまって、声にならない。 毎回、読むたびに、私は泣いてしまうのだ。 あれから36年経って、最近、友人にやっと、孫が生まれたと言うので、 お祝いの中に<スーホの白い馬>を入れた。 読んでみたら、本屋さんで、また、泣いてしまった。 息子さんから、お礼状が来て目を通すと、驚いたことに その息子さんの小学校の国語の教科書の中で <スーホの白い馬>を勉強したそうだ。出世したものだ。 そうそう、話は飛ぶが、 私の大好きなピーター・ポール&マリーの<パフ>という歌も 小学校の音楽の教科書になったそうだ。フォークソングも出世したね。 楽しい絵本と言えば、安野光雅氏の、 <旅の絵本>というのが一番好き。大好き。 絵本の中には、文字が全く無い。 中世のドイツの町を旅人が旅をするのを ただ、追って描いてあるのだが、 それが、とっても愉快だ。よくよく見ると 有名な昔の画家の描いた絵の瞬間が、上手に取り入れてあって、 だまし絵のようで、探し当てるのが、非常に楽しい。 子供達がもう、大人になってしまい、 絵本にぜんぜん興味が無くなって久しいが、 15年ほど前、本屋さんで、ちょっと手にとった絵本には参りました。 <100万回生きた猫>という絵本だ。 あまりにも、感動して、滂沱と涙が吹き出て、 足元のコンクリートが涙で、濡れてしまった。 いそいで、5冊ほど買い込んで 娘と、知人に贈った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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