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alex99@ Re:こんにちは~~っ(06/21) 朱鷺子さん かなり 健康を回復 されたよ…
♪テツまま@ Re:こんにちは~~っ(06/21) 暑いけど 大丈夫? 生存確認にきました
朱鷺子6565@ Re[1]:こんにちは~~っ(06/21) ♪テツままさんへ わあああ! ありがとう~…
朱鷺子6565@ Re[1]:こんにちは~~っ(06/21) ひよこさんへ ありがとう~~~!!!!!…
朱鷺子6565@ Re:こんにちは~~っ(06/21) ありがとうございます!!
ひよこ@ Re:こんにちは~~っ(06/21) マイペースで過ごしましょう~
♪テツまま@ Re:こんにちは~~っ(06/21) きゃあ〜 生存確認できた〜 人生いろい…
銀河 遼@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) 頑張って…その上で天命を待つのと、頑張ら…
ばあチャル@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) おかえりなさい♪ 復帰のお気持ち嬉しいで…
tckyn3707@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) 初めまして、alexさんのところで知りまし…
2008.09.28
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カテゴリ:60代
夫が他の街で倒れ入院したことがあった。
暗澹たる思いで、
入院の用意を持ち、夫の入院先に向かった時のこと。

私は、気が動転していたから、車をやめて、
久しぶりに電車に乗った。
私は、すごく田舎に住んでいるので、電車の中は、
がらがらの空きである。
そのガランとした車内に、
若い父と、その娘たちは、乗ってきた。
父は聾者だった。
小学校3年生くらいのお姉ちゃんと父親は
手話でにこにこしながら話しをしている。
時々下の5才くらいの女の子もははは…と笑う。
あ、小さいのに、手話が、分かるんだな~と思い、
家族の姿を、ちらちらっと、見ていた。
しばらくして、今度は、そのちいちゃな妹のほうも手話で話し始める。
お~~!みんな手話が、出来るんだな~と感心する。
車掌さんが回って来た。
お姉ちゃんが、車掌さんの言葉を、手話でお父さんに通訳する。
すばらしい。
それから仲良く、ずっと3人は、手話で話しつづけ、
時々、声を挙げて笑った。
とうとう1時間ほど、彼等の降りる駅に到着するまで、
親子は楽しそうに話し続けていたのだった。

私は、すごく心が温かくなった。
「ああ、これが、本当の親子だなぁ~」と心から感動した。


今時の家族で、これほど仲良く話す親子がいるだろうか?
大抵、子供が親に何か言うときは、すねたような物言いをするし、
父親は、ぼそりと、短いセンテンスで言葉を出すし、母親などは、
最初からきんきん怒った声でものを言うのに出くわす。
その日も、
ミスドでコーヒーを飲んでいたとき、
2組の親子連れが入って来たが、
「何?!忘れた?!」と言うやいなや
そのすらりとした若き母は、息子の頭をゴン!と
したたかに叩いた。

そんな、哀しい人間ばかりのこのご時世に、
その聾者という父を持つ家族は、
聾者だからこその温かな結束ではなかったかと思えるやさしさ。
(お父さん、聾者でよかったねぇ!)と、つい思わずにはおれませんでした。





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最終更新日  2008.09.28 14:28:27
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