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カテゴリ:日常
寝っ転がって、
枯淡の美の象徴、桂離宮のテレビ放映を静かに観ていると、 幸せで、うとうとしてしまう。 ふいに後ろから男のダミ声で、「俺は!」と、聞こえた。 びくっとして目をさました。 それは、ひくい押し殺したような けれど、はっきりした強い声だった。 次の日、夫にそれを告げると、いとも興味がなさそうに 「その声は、テレビだろ?」と言うだけ。 次の日、 それをおずおず再び話題にした私と、夫の目が合った途端、 同時に二人は爆笑してしまった。 お互いに同じ事を感じていた事が判明する。 二人とも、 話題にしたくないと言う気分に至る原因があるのだ。 私たちが引っ越して来たこの家は、 昔、火葬場だった土地の上に建っている。 どんな土地でも、かまやしないわっ!ふんっ!だ。 へいちゃらで住んでいるつもりだった。 ある日、私だけが、娘の家に泊まることがあった後、 帰宅すると、 夫が、 「実は、ひとりで寝ていたら、だれかがベッドの端に座った感じがして ベッドがぎゅうっと軋しんだんだよ。 ホント」と言う。 それを聞いてさすがの私もちょっとひるむ。 それからは、 私が一人で、お留守番をする夜は、わざわざ近所の ホテルに行って泊まることにしている。汗 別に話題にするような事でもないんですけれど、 ちょっと気にならないことでもないわけでもないこともないの。 だはは… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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