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カテゴリ:すぐ上の姉
ある年、次女は大学生だった。その頃私は
次女を通して、 若者文化を教えてもらえたのも、楽しい想い出だ。 「最近は、カセットテープじゃなくて、 CDをレンタルして音楽を聴くのよ~」と言う。ふ~~ん。 そこで一緒に店に行った。 さて、何を借りるかで、 私は去年の12月にゴールド大賞に輝いた曲を 借りることにしたが、 タイトルも歌手の名前も覚えていなかった。でも、 店の人は探してくれたが、それは思っていたのとは違った。 そこで、 サビの部分だけ歌ってみせると、 店員さんは、すぐに解って、 そのCDを、とうとう探し当ててくれた。 それが、 私は、去年の暮れに その歌ばかりがテレビにかかっていたと 強く記憶しているのに、 ちがうのだ。 それは、2年も前のゴールド大賞だったのだ。 怪訝な面持ちで店を出た。 何故、私は、 2年も前の流行の曲のことを、去年だったと 強く錯覚していたのか??それが謎だった。 まもなく、原因がわかった。 その曲が流行った次ぎの年の暮れに すぐ上の姉の夏子姉さんが車にはねられて、植物になったのだった。 そして、 2年間も、 私の脳は、空白になっていたのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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