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カテゴリ:60代
私の若いころは、時代が古かったから、
男女の間で、自由でリラックスした、おしゃべりというものが、 あまりできなかった。 年頃の女の子というものは、男性と、にこにこしておしゃべりすると すぐに誤解されるのだ。 相手は、 私が、自分のことを好きだと思っているのかと誤解するし、 周りの人々は、あっと言う間にうわさをたてる。 私は、人生について、芸術について、 いろんなことを議論をしてみたかった。 婚約した時、世界が変わったように思えた。 ああ、これで、どんな男性とも、好き嫌いの感情抜きで 対等に会話をすることができそうだ、と。 うれしかった。 どっこい、日本はまだまだ遅れていた。 そんな自由は与えられなかった。 男性や、男の子に親切をしたり、やさしい言葉をかけて、 思いがけなく二人の中をうわさされたことがあって、 嫌な思いをした経験がある。 世間の目は、嫉妬深く、うるさいものだ。 私の髪が白くなってきた時、心からうれしかった。 髪が白い女は、お婆さんだ。 お婆さんは女と認識されない。 私は髪を染めないことにした。 「やった=====!!!」と思った。 たとえ、男性に親切を尽くしてあげても、 やさしい言葉をかけてあげても、 長々と、会話をしても、 だれも、変なかんぐりをしないだろう。 私は、安心して、やっと世間に気兼ねなく、 男性にも、親切をしてあげられる人になれそうだ と、思った。 女も、自由に、こころのままに行動したいものだ。 もう、だれも寄ってはこないけど……だはは お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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