読まなくてもいい話

東京駅にて、待ち時間がたっぷりあったので
荷物をコインロッカーに預けて、ちょっと散策したいと思う。

私「トイレに行っとこ」
夫「八重洲口の方にロッカーあるし、行こ」
しばらく歩く
私「トイレどこかな？」
夫「八重洲口出たところにある」
しばらく歩く

私「トイレあるかしら」
夫「そんなに急ぐの？」
私「急いでいないけど、駅を出るならトイレに行っておかないと」
八重洲口に出るも、大工事中でロッカーもトイレもない。

私「トイレがない～」
夫は、ガードマンに聞く
ガードマン「トイレは、駅構内か、大通り隔てて向かい側のビル中ですね」

私達は、荷物をしょったまま、ビルをめざす正真正銘のお上りさんだ。
ビルは、超、一流のビルだった。何ビルかしら？すばらしい！
MARUBIRU　これは、丸の内ビルディング！
計らずも、新しく建った日本一の丸ビルに入ってしまう。

すごい！お初お目にかかりました～～うれしいな～
トイレも最新のデザインで、まぶしく、美しく、ぴっかぴか。
洗面台の自動的に出るシャボンは、何と！ピンクの泡。
可愛いピンクの泡がふわふわ～と、出るのよ。
女殺しのピンクだ！ピンクだ！
これには参りました。かっわいい～～～～！！

日本一のビルは、明るく、新しく、あか抜けて、高級感たっぷり。
オフィス、レストラン、ファッションフロア、劇場、etc
文化が溢れ、都会の最先端のすべての欲求を網羅しているんです。
一日歩いても、全部は観れませんよね。
５階のカジュアルな雰囲気のレストランを見ると、
半分以上の人が、外人でした。このビルのビジネス人たちが、
食事をとっているのでしょうか。
一階の多くの店は、デリカテッセンで、
かっこいい多種多様なおいしそうなお弁当が、
山のように積んであって、OLさん達がどんどん買って行くのでした。
このビルに勤めているビジネスマンは、身なりもよろしく、
何故か、１８０センチ以上と見える背の高い日本人が多く
颯爽と歩いているのでした。国際的です。
私は、映画をみているような気がしましたよ。

昔、都庁が新しく建った時、見に行きましたが、
外観があんなに未来宇宙のような素敵な建造物だというのに、
街を睥睨するレストランでは、公共施設だからなのか
田舎の場末のようなまずい味のスパゲティーが出たのには驚きました。
しかし、
時代が変革して、
丸ビルは、お洒落なお店ばかりがそろいぶみ。
レストランは、おいしくって、しあわせの都会味でした～～～