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2009.07.17
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カテゴリ:日常
最近は脳科学が進んで
脳の働きがずいぶん解明されている。
4ヶ月ほど前にNHKのBSで放映された
脳科学の放送は3シリーズとも
録画して
大切に保存した。

その中の、
たくさんある面白い話題の中で
私の気に入っている部分のひとつ。
alexさんもブログで、書いておられたが

★ 人間の恋心は、早い人で18日間
   ゆっくりな人で、3年間で脳内では、
   終わりを告げるのだそうだ。 
   あとは、愛着という記憶に変わるのだそうだ。

何故、愛がなくなっても夫婦が別れないのかと私は考える。

動物で言えば、脳科学では
脳の中に、
家庭を大切にしようとする物質があるからなのだそうだ。
その物質を、ぜんぜん持たない動物もいて、
子供を産んだらさっさと出て行ってしまう動物も多い。
その物質の全く無い種の鼠に、
ある方の種の鼠の物質を与えたら
たちまち、家族を大切にする鼠に変化した実験結果も
みせつけられた。

人間にも、
脳内に、家族の面倒を見る物質の少ない輩と
多く持っている人間がいるのであろうか。
まあ、人間様は、動物とちがって、
《責任》 というがんじがらめの社会常識に
縛られている事実もあって、
無闇に妻や、子供を捨てて、出ていくことは無い。


愛情が無くなっても、家族であることには違いない。
愛情がなくなっても、夫婦でいるのは、
    偽善ではないだろうかと悩むことはない。
愛情が湧かなくても、子供を大切に育み、
     やさしい態度で接することは、
     偽善ではないかと、悩むこともない。
いけすかない大嫌いな隣家の婆さんに、やさしい言葉をかけることが
     偽善ではないかと、自分自身に問い、
     自己批判することはいらないのだ。
なぜなら、それらは、すべて、愛なのだから。
それが最近解った。


先日、新聞紙をゴミ収集場に捨てに行こうとして、
産経新聞の記事のひとつに目がとまった。

ギリシャ語には、愛という言葉が、意味を違えて4つあるそうだ。
★1)日本人が言う、私は妻や夫や、子供を愛しているという時の「愛」は、
 ギリシャ語では、ストルゲーだそうだ。
★2)日本人が言う、私は、彼、彼女を愛しているという男女の愛は、
 ギリシャ語ではエロースだそうだ。
★3)日本人が言う、私は私の友人を愛していますという友人への愛は、
 ギリシャ語ではフイリアだそうだ。
★4)日本人が言う、私は世界中の人類を愛していますという理性の愛を、
   ギリシャ語ではアガペーというそうです。
これらは、全部、日本語では、愛と言う言葉ひとつで表現している。

私が、大きく驚いたのは、
1から3までは、
心の中に、大なり小なり、相手を好きだという感情があるところの愛だ。

しかし、
4番目のアガペーという愛には、好きだという感情は無く
嫌いな相手にも向けられる理性の愛である。
相手が、こちらに酷い仕打ちをしても、打ち砕かれることの無い
大きな慈悲にも似た善意の愛なのだそうだ。


それで、この間テレビで、私を驚かせた
亡くなった作家の三浦綾子さんの夫だった人の言葉を思い出した。
「相手をしあわせにしようとする意志」という彼の愛は、
まさしくアガペーであるのだと、再び理解できた。
無学無知蒙昧な自分が、
この年齢に来て、やっと目にとまったお話です。
若いころは、
「アガペー  あっかんべ~」なんて、冗談を飛ばしていたが
そういう微妙な意味があったなんて、全く知らなかった。
アガペーさんごめんなさい。



7年前、「アバウト・シュミット」と言う映画を飛行機の中で観た。
ジャック・ニコルソンが、アカデミー男優賞に輝いた作品だ。


惜しまれながら定年退職したジャック・ニコルソンが、
しばらくして、元の職場をのぞきに行ったところ、
邪魔者扱いされてがっっかりする。
愛妻が急死し、何日も悲嘆にくれていたが、
ようやく妻の物を片付け始めたところ、
妻が、自分の親友と浮気していた手紙が出てきて怒り狂う。
苦しい気持ちを持て余し、トレーラーハウスを買って旅に出る。
トレーラーハウスのセンターでは、
彼のした親切が仇になり、逃げるように立ち去る。
そのうち、
娘が、結婚するというので、手伝いに行くと娘に拒否される。
その上、相手の男も家族もひどく下品な人々だった。

愛していたものから、ことごとく裏切られ、
心の底から傷つき、疲れ切って我が家に戻る。
そこに、
自分がたまたま、アフリカの子供達へ月20ドルほどの
寄付をしていたところから手紙が来ていた。
黒人の少年からの、感謝の一枚の絵を見ながら、
ジャック・ニコルソンは泣き出した。
見知らぬ少年からの温かい手紙に、やっと、
救われた気がするのだった。


私は、
こういう映画を観たことを思い出した。
あの時私も、ほろりとさせられたものでしたが、
よく思い返し、考えてみると、
この映画が、何を言わんとしているのか
私には、その時点では、
あまり、理解できていなかったことに気が付いた。

今 思うに、ジャック・ニコルソンは、その黒人少年を
愛してもいないし、会ったこともないのだが、
そのアフリカの子供に対する
アガペーが、
子供を救うことになっていたし、
そして、
自分自身も、救われたのだと言うことを
映画制作者は、描きたかったんだろうな~と
今頃になって、そこに思いが至ったのです。


のんきに陽気に生きている人も多いのに、
私は、何故か、まわりの人々を嫌いだと感じる事が多く、
本当は
誰にも会いたくない気分だ。
だから、
ネットで知らない人とおしゃべりしていると
楽しくて楽しくて、しようがない。
それで、
私は自分が偽善者ではないかな?と、いつも心の中が苦しかった。
でも、
最近
「愛情がないけど、人に愛をそそいでも偽善ではないのだ」
ということに目ざめた。アガペーっていう愛があるんだって。

好きにならなくたっていいんだよ。そうでしょ?

なんだか、こころの中がかる~~くなった気がする。
こころから
快哉を叫びたい。











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最終更新日  2009.07.17 18:49:35
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