商社ＯＬ《渡鬼》のトホホな毎日・・・

英会話学校に通うようになってまず困ったことは、会話の話題が無いことだ。
私が初めて通った英会話学校は、あまりシステムが整っているとは言い難い小規模な学校であった。従って、大手の学校に準備されてあるようなテキスト等もなく、その学校の教師が独自に準備してくるコピー等を使っての授業であった。更に、毎時間、どの教師のクラスになるかは、行って見て初めてわかる制度になっており、先生によってはいつもフリートーク状態の授業ということも多々あった。故に私はこの学校のことを「おしゃべり英会話」と名づけていた。「おしゃべり英会話」なので、当然、おしゃべりしなくてはいけないのだが、話題が無いのでおしゃべりができない。例えば、簡単なことでは、どんな映画が好きか、とか、どんなスポーツが好きかとか、そんなことでさえ、答えに窮してしまうような状態であった。ちなみに、私は映画はほとんど見ないので、困った挙句、好きな映画は？と聞かれた時、トム・クルーズの「ｔｏｐ　ｇｕｎ」と答えた。かなり若い他の生徒達はこの映画自体を知らなかったらしく、また自分より若い先生もこの映画について話題を膨らませるようなことはしなかったので、あっという間に私が話す時間は終わってしまったのだった。ちゃん、ちゃん。

英語にしろ、日本語にしろ、いろいろな話題が無ければ、会話も続かない。会話がどんどんつながって膨らんでいくことこそが、人と話していて楽しいことなのだから、やっぱり、自分自身の中身を鍛えておかないとまずいな、というのを実感した。

このことを教訓に、語学とは直接関係ないことのように感じるが、新聞を読むことが大切だと思い、なるべく毎日読むようにしている。本当は日本の新聞だけだと偏っているので、英字新聞も読むといいと思うのだけれど、まだまだそこまで到達していないのが現状。興味のある記事を中心に読んでいるが、読むと読まないとでは違うかな、と思い、少しでも読むようにしている。まあ、今のところ、実際、英語を話す機会が少ないので、役には立っていないが、これからひょんなところで生きてくることを信じ、明日も新聞を読むことにしよう。