一つづつ2
しなければとの気持ちと、何故私がしなければならないといった感情が交互に行きかい、心から手助けをすることができませんでした。だから意地悪な気持ちで朝も必要最低限、一つだけから始めました。食事の前の入れ歯の手入れ、健康に関する最低限の事から始めて一か月毎日続いたら次を増やしました。そうして何か月もかかって朝食前の手助けができるようになったのです。一つができてもまだできていない部分が残っています。完全なお世話ができていない状態が続きました。不思議なことに一つづつ増やすことで苦も無く自然とできるようになったのです。朝の準備が5分から30分になるのに何か月もかかりましが、習慣となったその介護に苦痛はありませんでした。