探偵・由利麟太郎 第3話
『殺しのピンヒール』内容出版社の編集者・山岸克平(木本武宏)に連れられ、俊助(志尊淳)は、ある仮装パーティーに参加する。「ココでネタを仕込んで傑作をかけ」と、俊助を残し、山岸は帰ってしまう。そんななか、俊助の目の前にピンヒールが落ちてくる。驚いた俊助は、落とした人を探しに、上のフロアへ。そこで同じピンヒールの女性を見つけ、声をかけるが、その女性。。。モデルの白川珠喜(島居香奈)は、すでに絶命していた。俊助は、容疑者として逮捕され、警察へ連行されてしまう。翌朝、等々力(田辺誠一)から、俊助逮捕を知る由利(吉川晃司)警察で俊助に面会し、由利は、事情を聞く。そして等々力に協力で、遺体を確認し、毒殺されたと知ることに。所持していた香水に含まれていたと思われた。その後、等々力と現場を確認した由利は、等々力の話と現場の痕跡から、モデルの名越優美(村川絵梨)川瀬文乃(阿部純子)が、被害者と一緒にいたことを確認。そして痕跡から、もうひとり誰かがいたと分かってくる。敬称略脚本は、小林弘利さん、仲井陽さん演出は、木村弥寿彦さん今回のネタは、“バディモノ”なら、定番ネタで。相棒が捕まった!。。。である。そういう意味じゃ、目新しさなんて、何も無い。ただ。。ほんと。。。普通である。むしろ、俊助という存在が無いために、由利が目立つ部分が多くなり、わかりやすくなったくらいだ。それどころか、俊助がいないため、これまでの2話で感じていた違和感が、消えて、由利麟太郎の凄さが伝わってきた感じだ。ホントのことを言えば、俊助か、等々力か。。。は、それは、どっちでも変わらない。問題なのは、俊助が一部で文明の利器を使っているシーンがあるにもかかわらず。それを、捜査や推理で、利用しなかったことなのだ。今回は、都合良く。。。ではあるが、利用する部分がある。実際、“今の時代”と“原作”の乖離自体は、仕方ないことだけど。それでも、本来ならば、それを、どこかで誤魔化す必要があるわけである。が、今作は、もの凄くテキトー(笑)きっと、原作の雰囲気を壊さないためにやっているコトなのだろうが。相棒が文明の利器を持っているのに。。。っていう違和感は、絶対に消えないのだ。そう。今回、違和感が消えたのは、文明の利器を持たぬ等々力が相棒だったこと。そして由利が、そういう部分の描写が無いことだ。おかげで、映像的に“今風”であったとしても、原作を大きく改編せずに、違和感が消えたというわけだ。なんていうか。今作のような作品にとっては、。。不幸中の幸い?そんな感じだろうか。逆に、俊助の文明の利器を目立たせなければ、違和感なんて、全く感じずに楽しめたかも。。。。。そんなコトが分かった今回である。最後に。気のせいか。。。。濃いキャラの由利より。。。本山力さんのほうが、個人的には、目立っていたような気がする(笑)