土ドラ10『マル秘の密子さん』第10話(最終回)
内容美樹(渡辺真起子)が夏(松雪泰子)を誘拐した。だが五十鈴(小柳ルミ子)は、密子(福原遥)に。。。。敬称略展開が、かなり強引だけど。どこかに“悪”を描かなければ、まとめられないだろうから。このあたりが、落としどころでしょう。とはいえ。根本的に疑問があるのは。今作のパターンというか、構成を、同局がよくやっている“考察モノ”を踏襲しすぎってコトだろう。もちろん、“考察モノ”というモノを、全否定するつもりは無い。だが、多くの場合、致命的なミスを犯しているのは、謎解きを最終回にするために、謎のばらまきと引き延ばしを優先しすぎて、ドラマとして、見せて魅せると言うことが、ないがしろになりがち。。。ってコトだ。今作も同じ。最後の最後に、答え合わせをするために、謎のばらまきだけを行い、ヒントのばらまきが少なすぎるため、“次”への期待感に繋がっていないのだ。結果的に、引き延ばしが過ぎる印象になるだけで無く。後出しジャンケンが過ぎる印象になりがちだ。おかげで答え合わせ自体には、納得出来ても。ドラマとして、面白味に欠けるのである。それを“考察モノ”として、誤魔化してばかり。まるで、後出しジャンケンこそが“考察モノ”の魅力と言わんばかりに。今作だって。夏が社長になるまでの前半と、そこからの後半に、キッチリ分けることが出来たハズだ。なのに、何を焦ったか。前半で後半のネタを盛り込んで、微妙に迷走。後半にしても、必要の無い対立軸を描き、謎解き部分が、中途半端になり。“考察モノ”に見えなくなってしまった。このあたり、複数脚本が、影響を及ぼした可能性が高いでしょう。1話完結モノなら、まだしも。今作のように、なんらかの“軸”が決まっているならば。最大でも3人。出来れば。。。ひとりだけど、無理ならふたり。それくらいなら、ブレも生まれず。まとまりがある作品になったかもね。個人的には。無駄を省けば、俳優たちの頑張りや、新たな魅力もあって。普通に楽しめた作品になったのでは?。。。と思っています。捻ろうとしすぎだよね。こういう系統の作品って、基本的にシンプルがベスト。演出と俳優で、少し膨らませるだけで、十分なのに。