類似品で粗悪なモノに無駄なお金使ってほしくない。
僕は、他所の事を悪く言うことは好きでないのですが先日の「足の健康相談」イベントや、ウチに来られた患者さんから「今使っているインソールが合っているか診て欲しい」と依頼されることも多いです。 正直言うと、他所で作ったインソールがあなたの足に合っているかをインソールを見ただけで判断することは僕にはできません。 そのインソールはインソールを作った製作者の考え方で作られているから その制作者がどう考え、そのインソールを作ったのかは僕にはわからないということです。 (当たり前の話ですけど…) ただ、そういった質問をしてくる患者さんは、インソールを使用していても症状の変化や効果を感じられないから質問をしてくるのだと思います。 そんな患者の訴える症状をお聞きし、痛いところを確認し、足の状態を診させていただき 次に、足のサイジングを行います。 足に合ったサイズの靴にインソールを入れて使われているかどうかをみます。 意外と、ここで躓く方が多いのです。 「足のサイズなんか、インソール作る時に測ってもらってない」って言うんですよ! 僕からしたら?? 何ですが…。 先日も11歳の女の子のお母さんから 「足の裏が痛いから、インソールを作ってもらったのですが、そのインソールが入った靴を履きだしてから余計に足が痛くなりだして、せっかく作ったのに履きたがらないんです」との相談。 足の痛みは2,3ヶ月続いているそうです。 で、実際にサイズを測ってみると 足の実寸、右も左も21センチに対して その子の履いているシューズは22センチ。 正しい履き方をしてもらうと、靴のつま先部分は2センチ以上もある大きいサイズの靴を履いています。 「足が痛い、足が痛いって言うから、靴が小さいんだと思って…」とお母さん。 確かにそう考えがちですよね。 「足のサイズ、測ってもらわず?」って聞くと 「靴、何センチ履いてますか?と聞かれたので、22センチですって、作ってもらうときに言っただけで測ってもらってないです」と答える。 その使っている中敷きを靴から取り出し、踵から足に合わせていくと 内側縦アーチの部分は適切な位置からズレているし、 特に中足骨部分の横アーチパッドが合ってなく、足裏の真ん中、足底筋膜部を押し上げる位置に来てしまう。 多分これで、インソールが入った靴を履くと足裏が余計に痛くなるのではないかと考えられる。 この女の子の場合、11歳で足のサイズが21センチなので、インソールを勧めるよりは、まず足裏の痛みを取る治療が大事だと思います。 僕がしたのは、 そのインソールが入った靴の使用を少しの間中止していただくこと。 足に合ったサイズの靴の購入していただくこと。 そして、両方の足のバランスを取り、左右均等に使えるテーピングをしてあげました。 すると、二日後に、足裏の痛みが軽減を確認でき、昨日、10日後にはマラソンの練習に徐々に参加できているとのことです。よかったです。 最近、病院だけでなく、整骨院、靴屋さん、百貨店などいろんなところでインソールを販売しています。 お値段も、2万円、3万円、高いのだと5万、7万もしたと聞かされます。 それで良くなっていればいいのですが、「改善されない」と言ってウチに来られる。 ウチに来ていただけるのならよいのですが、「インソールは効かない」「高いだけ」と変なイメージまで付いてくる。 そんな、ええ加減なところが多いと思います。 インソールを売ることだけが仕事で、売ってお終いなんですよね。 悪口は言いたかないですけど、そんなところって多いですよね。 そんな患者さんに出会う度、僕は思うんです。 類似品で粗悪なモノに無駄なお金使ってほしくない。 ウチなら、ちゃんと出来るのに、って…。 長くなりましたが、来週の月曜ももう少しインソールのことについて書きたいと思います。 つづく