自衛権について
さいきん、自衛権についての議論がおおく行われているのでちょっと書いてみたい。「自衛権」とかいうとできの悪い僕なんかは「むずかしいなぁ」と素朴に思ってしまう。2年前、大学受験予備校で政経を教えていたが、そのときにはこんな風に教えていました。(自分ができが悪いだけにこういう説明ができたのかもしれない、、、)●自衛権には「個別的自衛権」と「集団的自衛権」が有ります。●ただ、「自衛権」ってきくと難しい人もいるやも知れないので例の「小学校クラス事例」で考えましょう。登場人物は★A太郎 B男と仲がいい★B男 A太郎と仲がいい + Cと仲が悪い★C之介 B男と仲が悪いです。●こうした場合にBとCがけんかしたとして、CがBに攻撃した場合、Bが自分を守るために反撃する権利を正当防衛権といいますが、これを国家にたとえた場合の正当防衛権の発動が「個別的自衛権」といいます。したがって「過剰防衛」のようなことはできず、C之介の攻撃されたレベルに比例して反撃することになります。●この際、A太郎はB男の親友です。机がもし隣であればA太郎はいかなる態度をとるべきでしょうか。態度はふたつ。1=Bを助ける2=Bを見捨てる通常、親友であればB男を助けるはずです。この場合に、Aが自分自体は攻撃されていないもののB(親友)のCによる介入を自分の攻撃とみたてて別に攻撃するのを国家にたとえれば「集団的自衛権」といいます。この場合、AとBの「親友」というのは「国防に関する条約」を示します。これが「自衛権」の説明になるかとおもいます。さて、日本国憲法ではその位置付けをどう考えているでしょうか。もちろん、憲法上、「自衛権」はあります。とりわけ「個別的自衛権」はそう。もし「ない」といってしまうと、上の事例を当てはめれば「なぐられっぱなしでも我慢する」とかいうわけのわからないことになってしまうからです。この点、問題にされるのは「集団的自衛権」。わが国の場合であれば「軍事同盟」で顕著な「日米安保」があります。むかしは片務的でしたが、現在は双務的な条約になってきています。これをどう考えるか、、、。あとはまた後日書いて行きたいとおもいます。