|
テーマ:恋愛について(2608)
カテゴリ:プライベート
家人が記念指輪を作った。
純金を買ってきて、特別なバーナーや工具を揃えて、すべて手作り。 型も自分で試行錯誤の中つくりだした。 思い立ったのは昨年の末。 材料を買い揃え、作業を開始したのは今年の2月。 まず、セラミックを自分で根気よく削り、鋳型として完成させ、純金の粒をバーナーで熱して鋳型にはめることから始まった。 しかし、なかなか、かたまりの純金は輪っかにならず、ちょっと伸びてはまた丸い粒に戻ってしまう。 セラミックのブロックに指輪の溝を開けるのも相当な根気がいる作業となった。 誰に教わったわけでもない気長な作業にわたしは驚き感心しつつ、梅雨を迎える当たりから、あまり期待せずにときどき観察していた。 それが。 先週末、1センチほどに純金が伸びていた。先の週末、中に穴があき、それがおしひろげられ、輪っかになった。 今週のあたま、深夜帰宅してからまたバーナー作業とペンチで穴を押し広げる作業を繰り返し、おととい、綺麗な指輪ができた。 仕事師も固定の完全オーダーメイドだから、指のサイズに最高に合うまで何度も微調整。 表面も磨いて、ようやく指にはまった。 これから、プラチナのメッキを施す作業がつづく。 すごいなあ。 今年の2月に材料を揃えて、作業を開始してから何度か中断していた指輪。 鋳型が割れたり、金が加熱しているうちに二つに割れたり、どう見ても指輪になるとは見えない作業が続いていたが。 バーナーの種類もずいぶん試行錯誤しながら買い換えていたようだ。 しかも、最後には、鋳型にはめて作るという基本となっていた発想を捨てて、一から新しく方法を考え直していた。 この様子だと、まだまだ先は長いなあと私は思っていたのだが。 なんでも、止めなければ、完成するんだなあ。 …とつくづく教えられた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.09.13 09:06:46
コメント(0) | コメントを書く
[プライベート] カテゴリの最新記事
|
|