東京ペットライフ

商品がオークションで売れたので、慣れないラッピングをしていた。
初めて挑戦する商品分野な上に、女性アパレルのデリケートな商品。
安くはない商品で、一度に複数人分ある。

大判の薄紙を綺麗に伸ばして、ラッピングの前準備。
ひらひらした音が部屋に響く。

しかし。
綺麗にラップできない。

細工しないと駄目かな、と迷う。
やり方を変えても上手くいかず、扱い方がよく分からず。
だいたい、こういう作業は、私には向かないのだ、と思いながらぎこちなくも一生懸命に進める。

そのとき。
後方では小デブ猫の大ちゃん、紙のカサカサという音に反応していた。

私は気づかず、試行錯誤中。
何度も何度もやり直していて、ラッピングの色紙も何枚か駄目にし、
いい加減、頭に来ている。

ちょうど腹も減ってきた。

どのとき。
大ちゃん、ジャンプ
＆薄紙の中央に見事ダーイブ！！

ズバ！！ビリイイ～！
（紙が裂ける）

げっ。
プチっ！（私の脳の音）

「こらーーーー！！」

激震とともに、一瞬にして大ちゃん、まさに弾け飛んで逃げていく。

しばらく隠れていた大ちゃん。
やがて、怒った顔して
同居猫の小ちゃんのところに一直線に駆け寄り、
いきなり、なんと強烈なビンタ！

ひっ。

小ちゃん、とばっちり。
ムッとしながらも驚いて固まっている。

誓って言うが、大ちゃんは普段、とても穏やかで
優しい子だ。
言うことも良く聴く賢い子で、３年暮らしていて怒られたことが無い。

悪かった！　みんな。

とりあえず、ご飯。