東京ペットライフ

二日連続、築地の寿司屋の繁盛店に行く。場外の、昨日とはまた別の店へ向かう。
仕事の特典で。

３時過ぎという中途半端な時間にかかわらず、広めの店内は人で賑わっている。
スーツ姿の中高年のビジネスマンが多い。
のち、時間が進むにつれて接待客が増えていった。

わたしは一人カウンターに座り、まずは生ビールで、
得意の牡蠣酢、生タコイボのおろしポン酢を注文し、食べながらメニューを物色。
そして、店内の様子を観察する。

広く、明るく清潔な店内と、対応が素早く丁寧な店員、威勢の良い職人達。
すごく感じの良い店だ。
人の雰囲気がここまでいい店は、誰でも入りやすいし、居やすい。
忙しい店内にかかわらず、明るく、各者和やかに会話が成り立っている。
すごくリーダーが上手く経営しているのだろう。
なかなか無いことだ。感心する。

食器周りは我が家と同じモノを使っていた。
けっこう安くあげているらしい。

はじまりは、あわび、あぶりとろ、赤貝、ぼたんえび、といつもの４大大好き寿司を食べる。
少しなごむ。
一つ目のアワビのコリコリ感が、これは！！
と思うなかなか無い上質の食感だったので、既に勝利？を確信する。

次は店長のお薦めにいく。
寿司屋に限らず話題の飲食店では、「店長のお薦め」は、勉強のためにもおおかた食べることにしている。
今日は、関サバ、白えび、活車エビ、平貝、活ホッキ貝、活みる貝、あんきも、あいなめなど
１４品がお勧めだったので、ほぼ全て食べる。

鮮度は抜群だった。
活車エビなどは、しっぽのコバルトブルーと黄色がまぶしかった。
やっぱり、しっぽにちゃんと色があるのがいいよ。
ボイルや、黒いのはだめだめ。
ここのは、身が見事に透き通ってうつくしかったし、
この甘みと、ぷりっん、ぷりん、な歯ごたえは、こうでないと出ないからね！

シメは海苔汁。
風味豊かでさっぱりしていて、生の海苔の歯ざわりも良く、とてもおいしかった。

でも。
今回は、ちょっとオチが。

実は。わたしの目の前に魚が入ったとても大きな水槽があった。
マダイも太刀魚も、泳いでいる。
２０センチある大きな顔が、皆こちらに向いていた。
一般に、生け簀は雰囲気作りに良いポイントとされるが。
わたしは谷川俊太郎の詩の一節を思い出した。
命は、たくさんの命を犠牲にして生きているーー

心にとめました。。