人生百歳時代 第10号
人生百歳時代2016年現在の日本の百歳人口は約6万5600人。調査を始めた1963年にはわずかに153人だった。『国立社会保障・人口問題研究所によると百歳以上の人は2050年に68万3000人に増える見通し。その頃の日本の人口は9708万人と推定されていますから142人に1人が百歳を超える。国の活力が減退するとの悲観論もありますが、元気で働くシニアやアクティブな高齢者が増えれば大丈夫です。さて健康で長寿社会を実現するには最近外出するのが面倒になったり、体が動かしにくいと感じたりしていませんか? 介護状態 防ぐために年齢を重ねると、知らないうちに筋力や気力が低下し、放っておくと介護が必要な状態となる危険性があります。日本老年医学会は、このような状態を『フレィル』と名付け、対策を呼び掛けています。(農業新聞より引用) 食事、運動、社会参加が鍵『フレィルは加齢による肉体的な衰えだけではなく、精神力や認知機能の低下、社会との関わりが少なくなるといったことが複合的に絡み合って起こります。』 高齢者が健康的な生活を続けるには1.タンパク質を多めに摂取し、しっかりかんで、しっかり食べる2.運動をする。 膝関節のいたみや膝周りの筋肉の衰えで、 座ったり立ち上がったり面倒になり運動量が減ると、 食事量が少なくなり、筋肉量も落ち、結果、フレィルに陥りやすくなる。3.社会参加をする ということが大切だと分かりました。 早めの対策を フレィルは介護が必要になる一歩手前の状態。早めに気付いて対策を取れば、改善する可能性が高い。『健康状態を自覚し生活を見直すことは、 介護リスクを下げることにもつながり、 高齢者だからと諦めず、意識して取り組んでほしいですね。』 以下は「健康づくり佐久市民の集い 佐久医師会公開講座」 講師:東京農業大学名誉教授 小泉 武夫 先生 より抜粋しました。 「医食同源と老化の制御」小泉 武夫 先生医食同源とは、食による予防医学である。幼年期の食生活が、30~40歳頃に影響があらわれる。例えば沖縄は戦後米国の基地となり米国の食文化、肉食によって、沖縄独特の食生活が一変し短命になった。民族遺伝子があり日本人独自の食習慣に対し欧米の肉食に対応できず、30~40歳頃から腸・大腸に癌や、潰瘍、腹膜炎等の発病が多く見られる。 和食 世界遺産に登録和食の食材(食物・ミネラル・ビタミン食物繊維)根茎 ごぼう 大根 人参 馬鈴薯 さつまいも菜っ葉 白菜 キャベツ 小松菜 レタス野沢菜青果 きゅうり トマト リンゴ 桃 梨ブドウ山菜 きのこ タラの芽 わらび こごみ豆 タンパク質 大豆16~18%牛肉ほぼ同じ海藻 昆布 わかめ モズク ひじき 海苔穀物 米 麦 粟 腸内細菌は食物繊維,発酵食品等により、免疫力が高まりあらゆる病気に対し有効に働く。特に甘酒は脳のエネルギー源となるブドウ糖、アミノ酸、パントテン酸 ビタミンB群などが含まれており、これは病院で受ける点滴とほぼ同じ成分です。 2017年1月 発行