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カテゴリ:摩訶不思議フィリピン!
フィリピンの道端で売られる奇怪な品々。
3回に渡ってレポートした「あなたはこれを買いますか」シリーズの最終回! さて今回はどんな意外なものが?! 3.最終回 私はまだ実際に出会ったことはない。これは知人から偶然にも聞いた話だ。 フィリピン南部、ミンダナオ島ダバオ市の街角には、「電動ドリル」を売る男が出没するらしい。 噂によれば価格は約1000ペソ(約2000円)。庶民の一日の平均収入が200から300ペソ前後と言われる地方の物価で考えると、かなりの高額商品だ。 私は知人と共に、この奇怪な彼の行動を巡って、様々な議論を交えることになった。 Aさん「彼は、一体どこからドリルを仕入れたんだろうか?」 Bさん「大量購入しないと利益はでないからきっと、その手のルートを持ってるんだろう」。 Cさん「高価なドリルなんて買う奴はいないよ!工具店の前で立って売ったって、普通は店の商品の方を選ぶよ!売れるはずないのに、どうやって彼は家計を支えているんだ?」 Dさん「いや、でも「壊れたものは自分で直す」というのがフィリピン人の基本的な考え方だよ。需要がないとも言えないよ」。 Eさん「もしかしたら彼は騙されたんじゃないか?騙そうとした男がサクラを使って、その場でドリルを買わせて見せた。それを見て、これはいい商売だと思い込んだ彼は、男に頼んで購入し、それを売ろうとしたんだが、実際はなかなか売れない、とかね。」 一同「それはありうる話だね。一種のマルチ商法かも」。 ・・・延々と議論すること1時間強。 私たちにも疲れが見え始めたころ、知人のBさんはこんな噂を聞いたといって話始めた。 「多分あれは合図なんだよ。例えばドリルを持っている男に「今日は黒いのはないの?」と聞くとする。すると男は「あるよ」と言って、それを渡してくれるんだ。それは何かって?‘麻薬’に決まってるじゃないか!」 一同「その話が本当なら、相当フィリピン人はキレるね。そう簡単には見つからないルートだ」。 ・・・いくら議論しても、その晩は話が尽きることはなかった。 こんな話題でも、まじめに議論しあえてしまうフィリピンはやはり‘不思議の国’だ。 「MADE IN JAPAN」を世界に広めた、マーケティングの得意な日本人でさえ、考えもつかない商品・販売戦略を仕掛けてくる路上物売りの男たち。 彼らに言わせれば、「売れない商品だから売らない」のではなく、「売れたら、かなり儲かるから売る」ということだろうか? 考えれば考えるほど訳がわからなくなる。 だが一つだけ確かなことは、やはりフィリピン人は相当に柔軟で自由な思考をしてるということ。自分の考え方の狭さを改めて思い知らされます。 さて次は一体どんな奇怪な商品を持って現れるのだろうか? フィリピンを訪れた際は、ぜひ路上売りをチェックしてみて下さい。フィリピンが一段と面白くなること間違いなしです。 終 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 30, 2004 01:21:24 AM
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