映画 私は貝になりたい
映画 私は貝になりたい 全国東宝系公開 公開になって2週間。 ランキングが2週つづけて2位ということで 2位しか取れなかったということが言われているけれど この映画作りに関わった人たちには たくさんの人に観てもらいたいという思いしかないのに。 それがヒットということならば 1位も嬉しくないわけはないとしても、思いは一つだと思っている。 戦争はやっていけない。人を狂気の世界に追いやる異常なもの。 たくさんの戦争映画が創られてきて悲惨さは伝え続けられているけれど ほんのかすかな希望は残されていると思って見てきた。 でも、この映画には救いはない。 でも、こういう人々の犠牲のもとに今の日本があって 私たちは平和の中で悩み苦しみはあっても 誰かに理不尽に踏みにじられてしまうようなことはないです。 生かされている幸せに今一度思いを馳せてほしいということを この映画は訴えているのではないかと。命を大切にって。 テレビでの異常な宣伝の中では確かにこの映画の上映される意味は わかりにくかったかもしれないです。 でも出演した人たちはちゃんと雑誌でもテレビ出演でも 舞台挨拶のときでも試写会のときでもローカル番組でも そういうことは言っているのにマスコミはちゃんと理解せず 面白おかしいところだけを放送するために誤解が生じたのでしょう。 フランキー堺さんや所ジョージさんの残してくれた大切なことを 伝え続けていくために今に蘇ったことを忘れてはいけないのでは? そして中居君ではない新しい時代の俳優さんによって いつかまた演じられることが大切だと言っていました。 自殺者が増え続けているという異常なこの世界で 命の尊さ、自分の命はたくさんの人によって生かされていることに もう一度気づいてほしいのだということも。 ランキングがどうとかではなくたくさんの人に観てもらいたい。 一週間のことではなく、1ヶ月のことでもなく。そういう映画なのです。 中居正広さん。ラストに向かって怖いです。 理不尽に命を奪われなくてはならない軍人ではない小市民の恐怖を 自分をどれほど追い込んで演じたのだろうというくらいに・・・ その恐怖を私たちも清水豊松を通して知らなくてはならない。 戦地で死んでいった方たちの家族の思いも知らなくてはならない。 戦後の軍事裁判というものがどんなものだったかを知るべきでしょう。 そして、映画館を出たとき。この平和を感じてください。