迷い犬のクマゴロー、無事、きのうの夕方、飼い主さんのもとへと帰っていきました。


その日の朝、六時過ぎにまだ眠い目のクマゴローをたたき起こし（笑）、
犬のお散歩集会が行われていそうな場所に出没してみましたが・・・。

手がかりゼロ。


犬の飼い主さんを見かけたら、向こうが及び腰だろうがなんだろうが、
積極的にオハヨーゴザイマース！と、声をかけ、この犬知りませんか？と、
たずねて回りましたが、早朝のせいかお年寄りが多く、記憶があいまい。。。

「みたことないねぇ・・・」と、つれないお返事。


気を取り直して八時半過ぎに、もういちど聞き込み調査（お散歩）にチャレンジ！


お疲れ気味のクマちゃん、すぐにへたりこみますが、はっぱをかけて
お尋ねの貼り紙をもって、聞き込み調査を再開しました。


２頭飼っている大邸宅の奥様がお庭に出ていたので、さっそくクマちゃんを
ぐいぐいひっぱってこの犬、見覚えありませんか？と、聞いてみたところ、
こちらも見たことあるような、ないような、というあいまいなお返事。。。

しかし、熱意が伝わり、貼り紙を塀に貼ってもいいという許可を頂きました。

（ここのお宅の塀の回りが、犬たちのお散歩コースになっているのです）


好意に甘えて、貼り紙をお願いし、家にクマゴローと戻ったところ、
この奥様が後から差し入れを持っておっかけてきてくれました。

ドッグフードです。

犬飼ってないんでしょう？、
今までに犬なんか飼ったことあるの？？と、
とても親身になって心配してくださっています。

あまりの親切に、申しわけない気分になったわたしは、
思わず、「犬の雑誌なんかで執筆しているので・・・」と、素性を白状。。

口にした後で、しまった！！！！と、後悔したものの、時すでに遅し。

「アラ、そ、それは失礼しました。余計なことしちゃったかしら」と、恐縮しはじめた奥様。。


「いや、でも耳学問だけなんで」と、適当にお茶を濁し、
ありがたく、クイーンズ伊勢丹の袋に小分けされた高そうなフードを
頂戴いたしました。


すでにクマゴロー、tomo特製の
ゴージャス朝ごはん(ビーフリゾット）を済ませた後でしたが（笑）、
こういう時には、ほんと、人の心のやさしさが身に沁みます。。。

日も高くなってきたので、夕方から聞き込みを再開しようと、
新たに貼り紙を増産し、よっしゃクマちゃん出かけよう！と思っていたその時♪


さきほどの奥様が、もうひとりの奥様を連れて現れました。


クマゴロー、感動の飼い主さんとの再会です。

尻尾ブンブン、とってもうれしそう。

うれしい反面、クマちゃんの見たことのない喜びのポーズに、
一抹の寂しさを覚えるわたし。。。

さっきまで、すっかりtomoちゃんコだったくせに～。

キーっ！！


貼り紙を見つけた近所の人が、飼い主さんに話しに行き、
貼り紙を見ていたところ、さきほどの奥様がたまたまお散歩で通りかかり、
クマちゃんと私のところへ案内してくれたようでした。


何はともあれ、よかったね、くまちゃん。

クマゴロウの幸せそうな後姿を寂しく見守りました。。。




夜、わたしが外出から戻ると、クマちゃんの飼い主さんがやってきました。

そして、お礼にと御菓子を持ってきてくださいました。




ケーキと焼き菓子の詰め合わせです。

サンキューカードが入っていたのですが、
クマゴロー、ほんとはクッキーちゃんというかわいらしいお名前だったようです。


それにかけて、飼い主さんは寂しげだった私にクッキーを届けてくださったのでしょうかｗ


わたしからもクマちゃん用のささみジャーキーをプレゼント（笑）。


クマゴローは、１５歳という高齢で、耳も遠く、目も悪く、遠くにいったりしないだろうと
思った飼い主さんが、ガレージに軽く繋いでいたところ、カミナリに驚いて逃走したようです。


飼い主さんは車の気配にもなかなか気付かないクマちゃんのこと、
てっきり、交通事故にでもあったのではないかと身を案じていたといいます。


さっそく玄関に残る、クマゴローの生臭い残り香に思いを馳せる、
ニオイフェチのわたしでした^^




＜アンリ・シャルパンティエ＞プティ・ガトー・アソルティ (765392/286)
アンリ・シャルパンティエのケーキとクッキーをお礼にいただきました。
甘さ控えめでおいしいです☆