野田総理大丈夫か?危険な決断!今なぜ消費税値上げなのか?? 一体改革大綱に大きな疑問
本日は昨夜からの大雪によって、家におこもりされている方も多いかもしれませんね^^雪は自然システムとしてはとても優れた機能を持ってます。山に積もると長い間水分を保ってくれます。見ていてもキレイですね♪さてこのように、自然をありがたく崇拝する気持ちから、私たち人間社会を再構築する時期に来ていると思います。戦後、先輩たちが目指した理想社会はすでに「行き詰まり」ました。これは人間の根底にある「不安」を社会システムが解消できる・・・と錯覚したからです。2012年、完全にこの社会は行き詰っています、まずこれを認めたところからスタートしないといけません。昨夜NHKの9時のニュースに野田総理大臣が40分に渡り、昨日決めた「社会保障改革を柱とした税の一体改革大綱」について説明しましたが、その根本にしている考えがおかしいと思いました。野田総理は『このままの社会が10年、20年続くこと』を前提に話されています。このまま行くと2050年ごろ、社会保障は「肩車型」になり、若い世代たったひとりで、高齢者ひとりの生活を面倒見る計算になるそうですね。それで待ったなしの原状から『国民に広く浅く税を負担してもらう』ことから、消費税の段階的値上げ法案可決に踏み切ったようです。細かいことは後回しにして、まず『消費税の値上げは税収アップにつながらない』ということをすでに私たちは1997年 3%→5%のときに経験しています。詳しくはウィキペディアの記事をご覧ください。http://bit.ly/wyohW6◆机上の空論 全く現状打開にならない今の段階での消費税の値上げ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野田総理の話は、これから10年、20年「社会が安定している」ことを前提の話をしています。これは末端に生きる人たちの生活を全く考慮していません。先日の夜、京都祇園に行きましたが、いくら冬で平日だったとはいえ、午後8時に、花見小路はから~んと閑古鳥が鳴いていました。日本最大の観光地の夜がこれです。これに象徴されるように、これだけ経済活動が落ち込んでいるのに、この上消費税を上げる?薄く広く?全く理解ができません。たとえば消費税を10%上げたときどうなるか考えて見ましょう。代表的なのは、クルマです。地方に住むものにとってクルマは「欠かせない生活の足」です。ある人が1ヶ月に20,000円のガソリンを使っていたとします。(最近のガソリン価格ではこれでもたいして走れませんが)消費税が10%になったら、2,000円のアップです。そして、ガソリンは2重課税、価格のうち50%が税金と聞いています。すると10,000円+2,000円=12,000円/月 が税金です。12ヶ月だと、144,000円が税金で消えます。クルマには毎年ほかの税金も重く課せられています。自動車税(普通車だと39,500円)+重量税(2年ごと30,000円)さらに新しくクルマを買ったら自動車取得税なんてのもあります。日本のシステムのおかしなところは、税金の取り方がずるずると「甘い蛇口型」であるという点です。しっかり閉まってない蛇口から、水がぽたぽた落ちるように、税金をむしり取って行きます。このようにクルマの維持費が高くなると、生活に差し当たり必要のない都会に住む人たちは、これからもどんどんクルマ離れが進むでしょう。すると、日本の基幹産業である自動車が売れなくなります。自動車が売れない→税収は見込めない 雇用も大幅に削減する野田総理には「片方からの意見だけ」しか耳に入っていないようです。このまま5年突き進むと、日本はもうお手上げ、ギリシャの2の舞になります、もっとみじめな世界が待っています。たとえば、日本と同じような社会システムのイギリスは、食品にかかる消費税は0パーセントです。このように最低限人が生きるのに必要なものは課税しないで、みんなが気分的にゆったり暮らせるようにしないと、税収なんか上がるはずがありません!◆年長者と共に生きる仕組みへの変換が必要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お隣の韓国は97年の通貨危機から財政の破綻を体験した後、社会全体でどうしたら良くなるのか?もっと楽に暮らせるのか?をもっと真剣に考えて社会つくりをしています。生活スタイルも見習うものがあります。よくドラマを見ていると、(韓流ドラマは毎日毎時間BSでいっぱいしています、私もファンです♪)2世代、3世代で平気に同居しています。有名人、タレントでも家族と住むのが普通のようです。基本的に『親の面倒は子供が見るべき』だと思います。その前提を無視して、社会システムで支えようとするのがムリなんです。一緒に住める人はできるだけ一緒に住む、そうしたら、光熱費など掛かる経費も安くつきます。これはシュミレーションしてほしいところですが、もし、現在東京に住む核家族の人たちが、親と同居したら、どれだけエネルギーの節減になるのか?ということを・・・ただし、年長者も考え直さないといけません。どうしてこれだけ核社会が進んでしまったのかと?「うるさい親とは一緒に住みたくない、姑に気を使うのはイヤ」と若い世代が思ってるから、一緒に住んでもらえないこともあります。しかし年長者が一緒に住むことの良さは必ずあります。たとえば、「ひな祭り」です。最近では7段飾りしている家などはほとんど見かけなくなりましたが、それは家におばあちゃんがいないからです。私は覚えています、ひな祭りのとき、おばあちゃんがお雛さんの出し入れ世話をていねいにしていたことを。孫はこれを何気なく見ていますが、そのときのおばあちゃんの姿、していることを忘れることはありません。また、年長者と一緒に住んだことのない人が大人になると、実に冷たい人になり、こういう人は最近多くいます、特に都会に。手にキレイなネイルした若い女性が電車の優先座席に足を組んで座ってるのを見たりしますが、まことにみっともないです。でも本人は、年長者と一緒に住んだことがないから、心を通わせることができないわけです。このように、社会システムの構造的な改革が必要なときに、このままの社会が続くことを前提にした消費税の値上げは、全く賛同できません。私は観光地に住み、観光産業のお手伝いもしていますが、みんなほんとうに「今日を生きるので精一杯」な状況まで追い込まれているのです。そこを考えないと・・・・また、年長者も意識の改革が必要です。60歳定年っておかしいでしょ?現在の60歳なんてとても元気ですよ。年長者よ、働きましょう、元気でいるうちは。そして、働けているうちは社会保障いらないじゃないですか。国としては、60歳以降に豊富な人生経験を生かした事業の設立などに、啓蒙し、もっと支援するべきですし、「年金はいまもらっておかないと将来もらえなくなるのではないだろうか?」などという不安の声があるのですから、安心してもらえるメッセージを出す必要があります。いずれにしても、今必要なのは、社会システムの構造改革で、国がムリして年長者を支えることなんてできないことを、もっとみんなに解ってもらうべきです。自然はとても優しいですが厳しくもあります。「自分でエサを捕ることができなくなったら、死ぬしかない」のです。それが、自然の掟です。その自然のシステムを曲げて、いつまでも生きようなんて思うから、おかしなことになるのです。そこには根底に『死ぬことにたいする恐れ』が常にあります。問題は、自然に対する崇拝のない、人間だけを孤立させる元々ムリなシステムにあるのです。。。。さあ、みんなでこの2~3年をどうやって生きていくか?経済全体を活性化するにはどうしたらいいのか?これだけネット社会が進み、みんなで考える仕組みができたのですから、みんなで意見を出し合って、少しでもこの危機を乗り切っていきませんか?※写真は今日の朝、信楽の自宅にて♪