想い出は心の宝石箱に。。。

♪　　飲んで飲まれて　　飲まれて飲んで

　　　　　　　　　飲んで飲みつぶれて　　眠るまで飲んで

　　　　　　　　　　　　　　やがて男は　静かに眠るのでしょう～～～　♪

​　イスラムの世界では、​​飲酒及びピンク産業​​は厳禁。
​

​　これは、駐在員にとって過酷な生活条件であり、​単身赴任や​​独身者​の

   ストレスは、計り知れぬものがあります。しかし、​＜蛇の道は蛇＞の通り、

   日本大使館より酒類が横流しされたり、密輸のルートもあるようで、我慢しきれ

   ない者は闇でお酒を調達していました。


​

　また、理工科系出身のバイオ技術に精通している者は、​ぶどうを発酵させ

　秘かに自宅で、​ワインを製造​していたのです。

​　サウジには、＜　​宗教警察​　＞というものがおり、イスラムの戒律に従った

　生活を送っているのか、人々を日夜監視しているのです。ですから出張時に、

　彼らは酒瓶を細かく砕き、裏庭の奥深く埋めていくのが、鉄則と言われて

　いました。

​　旅行者が酒を持ち込んでも、税関で没収で済みますが、駐在員の​​​場合はイスラムの

　戒律に従って、サウジで業務をするとの条件​​​で、働いているわけですから、没収

　だけでは済みません。

 
　　
　　

​　当時、中近東は​淡水化プラント​の建設が盛んで、日本からもプラント

　メーカーの多くの技術者が、サウジでも働いていました。

　あるプラントとの所長さんが、出張の帰りにお酒を持ち込み、入国時に発覚して

　そのまま投獄されたとの、ニュースが入りました。

　数週間後出所してきましたが、彼の話ではサウジの法律に従い、​​​鞭打ちの刑​に

　処せられたと。サウジで鞭打ちの刑が撤廃されたのは、つい最近の2020年です

　から、びっくりぽん！！！
​　

　これには、後日談がありまして、どういうわけかその後、彼は

　鞭で打たれないと燃えなくなり、​​マゾ​の世界の人間と変わってしまった

　そうです。
​

  女性が職場にもいない、歓楽街がないというのも、男にとってはとても

  辛いもので、これは精神的・肉体的な不安定性を招来し、本業のビジネスにも

  影響が出てきます。

  そこで、商社の人事管理の一環として、中東駐在員に対しては​＜​生理休暇​＞

  制度というのがあります。　３ケ月ごとに、ギリシアに出張させ、そこですっきり

  させて、またこき使うという人事政策。

　日本人の生理的欲求の捌け口となったギリシアは、その頃から債務超過、

   国債価格の暴落の様相を、呈していたのかもしれません。

　それでは、悠愛はどうしていたのか？って・・・

　ロマンチスト悠愛は、酒にも愛のないセックスにも興味がおまへん。

​　サウジ王家の第一皇女アブドウール・ハッサン・​エレナ姫​と手を​たずさえ、

　月の砂漠をラクダと共に彷徨う＜​愛の流離人​＞。​

​　

  しかし、この恋愛はのちに発覚し、日本とサウジ間の​外交問題​に​​発展し、

  日本政府と弊社に対し、​​原油の輸出禁止​​という措置を、​サウジ政府は

　突き付けたのでした。

  その結果悠愛は、日本政府から依頼を受けたＣＩＡに拉致され、日本に

  そのまま強制送還されてしまい、二人のアラビアン・ナイトは、​結局​悲恋物語​

   として終止符を打ったのだす。。。（　号泣　）

 
    この物語は、以前ブログにアップしましたので、今回は割愛致します。



　　　　　　　＝＝つづく＝＝　　　　​​

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