想い出は心の宝石箱に。。。

  当社との雇用契約は、2年間延長されたので2011年5月​まで。

​  しかし、郡山支店再建のプロセスを通じ、支店内の社員との軋轢も生じている事を、

　肌で感じるようになりました。


　自分が定年までつとめあげた会社とは全く違う風土・考えかた、そしてどうしても

　越えられぬ境界がありました。これ以上自分がいても当社に貢献の余地は

　ないとして、契約期間満了をもって​退社​の意思を固めました。



　
​　

​　ところが2011年3月11日、​​東日本大震災そして福島原発事故。​​​

  
　​​​​​​当日おいらは、女性社員からバレンタインでもらった大量のチョコのお返し

　として、会津で​太郎庵の生ドラ​をトラックで仕入れ、マンションに直帰。


　​14時46分18.1秒​、まさにどら焼きを頬張った瞬間・・

　ドスンという​縦揺れ​に続いて、これまで経験したことがない、大きな​横揺れ​

　が長い間続きました。


　棚からは、カールスバードの高級食器が、羽根がついたように空中を飛び回り、

　テレビはずずずいと端から端まで移動。天上のシャンデリアは左右に大きく揺れ、

　私をめがけて落ちてきそう・・・


　後でわかったことですが、宮城県牡鹿半島沖を震源地とする、マグニチュード9.0

　という、日本観測史上​最大の地震​が発生したのでした。震源域は岩手県沖から

　宮城県沖までの南北約500キロ、東西約200キロ。宮城県栗原市で震度７、

　ここ郡山でも​震度６強​という、とてつもなく大きなものでした。

　​​​​​​

​​​　

　地震だけであれば、これまでの災害にならなかったと思うのですが、巨大地震は

　​津波​を引き起こし、福島では​原発事故​をもたらすという、三重苦の大災害と

　なってしまったのです。


　​​​ 
　　　　　

　
　あまりの揺れに、居間から和室の寝室に移動し、柱につかまって断続的に

　続く揺れを、恐怖心の中で耐えていました。

　ところが、ここで悠愛皇子の、本領発揮！！！

　こんな経験は2度と出来ないとして、携帯で写真を撮りながら、パソコンで

　状況を発信したのでした。

　
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きゃあ～～、死ぬう～～！！死ぬう～～！！

こんな怖い思いは、初めてだす。。

家の中は、めちゃめちゃ。。

食器は、ほとんど壊れました。。

悠々愛々は、なんとか・・

皆様の、義援金を募集しておりやす。。

やっと、パソコンが、繋がりましたので、

報告致します。

きゃあ～～、また、余震・・よしんてえ～～！！

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　東京留守宅のおくさまは、心配して電話をかけたそうですが、全くつながらない。

　もしかしてとパソコンをあけ、わいのブログを見て生存を確認し、安堵したとの

　こと。このオヤジ、アホか？！と・・・・
​​　


　翌日の午前中は、めちゃくちゃになった、各部屋のお片付け。

　午後から​水や食料​の調達に、近所のスーパーに行ったら、びっくりぽん！！

　時すでに遅し、総て売り切れで、なにもにゃ～～い。しかたなく、トラック

　いっぱいに買い込んだ、​生ドラ​を食べながら、生きながらえたのでした。​​

​ 

　福島では原発事故で、セシウムやらが空中に拡散し、戸外への外出自粛要請。

　も～～こんな処にいられないとして、新幹線が那須塩原まで復旧した時に、

　ほうほうの体で東京に戻りました。


　会社も混乱の極みにあり、5月の退職を前倒して、辞めることとしました。

　4年間という短い間でしたが、中小企業の実態を垣間見れたことは、貴重な経験
　
　でした。

​　私の履歴書を書きながらつらつら思うに、この4年間を含めてサラリーマン人生、

　己の全知をかけて戦い燃え尽きたという​感があります。

　自分にあとどれほどの時間が、残されているのかはわかりません。今まで通り

　自分の思った通りの生き方、そして好きなことをしながら、静かに​​御迎えを

　待っているのでありんす。


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　　　　　＝＝　　つづく　＝＝　　　　​​

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