想い出は心の宝石箱に。。。

　 私のウイーン駐在は、邪悪な子猿所長の​猿知恵的犯罪​で、短期なものに

　終わってしまいました。

​　しかし子猿のその他数々の悪行非道が、ウイーン事務所の現地社員より、

　​パワハラ​​として欧州管轄社長に、直訴があったそうです。その後彼は、

　弾劾裁判の後​ロンドン塔​の牢獄に幽閉され、​火あぶりの刑​に

　処せられたと・・・


　　　

   短期の駐在であれ、​​​東欧６ケ国の民主化、湾岸戦争​​​という歴史的事件の

　渦中で、​MI-6 の​諜報部員​として東奔西走の日々を送ったという事は、

　皇子の人生の中でも貴重な経験でした。

​　また、国際的な​ウイーン・フィルを纏め​、あの楽友会ホールに立ち、

　タクトを振れたということは、何にもまして記憶に残る出来ごとでした。

　毎年、１月１日に放送される、ウイーン・フィルの​ニューイヤーズ・コンサート

　​から流れてくる＜　​美しき青きドナウ　​＞を聴くと、当時の想い出が

　走馬灯のように、一つ一つ眼前に浮かんでくるのです。　

​　＜　美しき青きドナウ　＞は、ヨハン・シュトラウス２世によって、1867年に

　作曲されたワルツですが、シュトラウスの最高傑作と言われ、またオーストリアの

　第二の国歌として、人々に愛されています。オーストリア航空の飛行機が、

　ウイーン国際航空に着陸し、駐機場に向うまでの間、この曲が機内に流されます。​

　この動画でもおわかり戴けるように、ニューイヤー・コンサートのアンコール

　定番曲であり、この曲の序奏部を少し演奏後、聴衆の拍手によって一旦打ち切り、

　指揮者や団員の​新年の挨拶​が続くというのが、恒例になっています。　　

​ 
　話は変わりますが、​キャスリーン・バトル​という歌手を、知って

　いますか？​

　米国のソプラノ歌手で、モーツアルトの＜　コジ・ファン・トゥッテ　＞を

　私が指揮した時に、出演してもらいました。

​　日本では、1986年頃から放映された​ニッカウイスキーのコマーシャル​、

　＜　オンブラ・マイ・フ　＞でバトルの歌声を、覚えている方も

　多いと思います。​

　小鳥のような清純な声は、誰しもを魅了するものですが、気性が激しく気位の

　高さもあって、指揮者とよくひと騒動を起したものでした。皇子とはどういう

　わけか気があい、当時こんなメールをもらいました。

​（　皇子、生きてるう～～？　最近の指揮者は、へたくそな人ばっか！！

　　皇子との共演が​懐かしいわ。メトのレバインのアフロヘアー、あれどうにか

　　してくれな～～い！！​​

​ 　パパイア・スズキの頭と同じ。​燕の巣​みたいで、中華にはいいかもしれない

　　けど、ずんぐりむっくりの体と併せて、ちょ～～暑苦しいったら、ありゃ

　　しない！！　）​

​​

     レバインは長らく、メトロポリタン歌劇場の指揮者を努めましたが、2018年

　性的スキャンダルで解雇され、2021年に死去。​バトルとバトル​した彼の

　最盛期の時代を、あの世で懐かしく思い出しているのでは・・・


　私の履歴書、スピンアウトとしてのウイーン編、これにておちまいなのだ。



   


　(^^♪　　また、逢う日まで～～～、​逢える時までえ～～～！！

　　　　　　　　私は何処にいて　何をしているの？

　　　　　　　それは知りたくない　それは聞きたくない

　　　　　　　なぜなら　私はこの世に　いないから～～～～　　(^^♪



　　　　　　　＝＝　完　＝＝　　　　

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