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カテゴリ:アメリカ文化を考える
ワシントンDCの寿司屋さん「寿司太郎」にて、日本人7名、メキシコ人2名という9人でお食事会があった。 この「寿司太郎」は元阪神タイガーズの投手、猪俣氏が板前をやっていることでも有名である。 去年アメリカン大学で行われた彼の講演に行けなくて残念だったが、日本のプロ野球選手からワシントンDCの寿司職人への転身はすごいと思う。 寿司や天ぷらもおいしく、話もかなり盛り上がって楽しかったのだが、特にYさんとの「アメリカの情報政策」についての話題が興味深かった。 Yさんはテレビ局の記者をされており、昨日の日記でも話題に出たホワイトハウスのWest Wingはもちろんのこと、ペンタゴン(国防総省)、国務省などに出入りをしながら日々の取材活動を行っていらっしゃる。 それぞれの建物に入るためにそれぞれの入館証が必要で、首からかけるIDの数もはんぱない。 私が言うまでもなくYさんのアメリカ政治に関する情報網は非常に広範であり、以前日記で紹介したREADI(The Response to Emergencies and Disasters Institute)のこともご存知だということに驚いた。 (2005-03-20- テロが起きたときのあるべき病院の対応とは?:9時間の講習に出席 を参照) お仕事は非常に激務であり、アメリカ政府の稼動する平日に情報をかき集め、土日に収集した情報の吟味、翌週の情報収集にあたってのマインドセットを行っているという。 Yさん:「アメリカ政府はとにかく大量の情報をプレスに発表するんですよ。それはマスコミを情報の洪水に溺れさせようとする作戦と言ってもいいかもしれません。その中から大事なメッセージを拾い出すのが私の仕事ですね」 我々には想像もつかないような駆け引きが行われているのだろう。 最後に1つだけお願いをした。 私:「ドラマの『West Wing(邦題:『ホワイトハウス』)』をご覧になって実際の状況とこのドラマがどれだけ違うのか教えて下さい!」 (Yさんがこのドラマを観たことがないというお話を受けて) ドラマと現実はやはり違うであろう。 話のレベルは比べ物にならないくらい低いのだが、私がボクシング関連の企画番組で感じた「本物との乖離」はやはりあるだろう。 (2005-03-08- またもやボクシング生き残り番組スタート!:テレビ局は違っても変わり映えが・・・ を参照) いずれにしても我々一般視聴者が抱くイメージというのはそういった擬似媒体を通して形成される部分が大きいのではないだろうか。 認知度を高めるのに役立つこういった情報の数々をいかに処理するかが大切なのだと思う。 その意味では「情報洪水作戦」には我々も気を付けないといけないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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