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カテゴリ:おべんきょう
「Emerging Technology」の授業ではクラスメイト3人が個人プレゼンテーションを行った。 ・「ヨガの科学」:身体への効果と精神への効果 ・「Operational Methodology」(人間の精神構造を言語学や認知心理学から説明する方法論) ・「Neuro Cognitive Enhancement」(神経に関する認知能力の向上について) どれも非常に興味深い発表であった。 ヨガの発表では、その心身にわたる効力が示され私も始めたいという気持ちがいっそう強くなった。 ビジネス面から見たマーケットの拡大も著しい。 しかし、ヨガの持つ宗教的側面が問題となり得ることも指摘され、例えば会社の研修でヨガ教室を開催する場合には「洗脳」と見て反発する社員も多いだろうという声も聞こえた。 まあ、企業の研修ってのはどこでも少なからずそういうところはあるだろうが(笑)。 Operational Methodologyの発表は内容の抽象度が高くそうとう難しかったが、人間の言語の認知の仕方を中心に神経構造解読の研究について発表された。 人間の脳は無意識に文章から名詞や動詞を区別してそれらを追いかけることにより意味を理解するという。 前置詞や助詞についての解説もあったがよくわからなかった・・・。 いずれにしても私がたまに名詞のみで英語を話すのも間違っていないわけだ。 今日の発表で一番興味深かったのは最後の神経に関する認知能力の向上についてである。 簡単に言えば脳の働きをどれだけ深く理解できるかの研究である。 喜怒哀楽や精神の病などを示しているとき脳はどのような働きをしているのか。 二次元の体内画像を撮影するレントゲンの後に出てきたMRIという三次元の診断画像技術は有名であるが、両者はともに撮影時の状態しか見ることができない。 そこで登場したのがFunctional MRI(fMRI)である。 fMRIはMRIの連続撮影と言えばわかりやすいだろう。 例えば2秒ごとに5分連続で脳の撮影を行う。 そうすれば脳の動きの変化をつぶさに観察することができる。 いずれは連続画像ではなくリアルタイムで動画を撮影する機器が登場するであろう。 脳の活動をリアルタイムで観察する手法と言えば、現在の主流は脳波測定(EEG)である。 このEEGがウソ発見器の進化版として活用される見通しだというのだ。 従来のウソ発見器とは精神性発汗時に生ずる皮膚の電位変動を見ていたが、今度のやつはもっと入り込んで脳波の動きをチェックするというのである。 ある言葉や画像に反応するかを頭の中から読み取られる・・・。 罪悪感、恐れ、怒りなど様々な感情がわかってしまうという。 「これっていいのか!」という論議はあちらこちらで起こりそうだな。 こういった技術の開発は主に容疑者の取り調べを目的に行われているわけであるが、もし日常生活にも適用されるようになったら本当にえらいことになるだろう。 心の中(考えていること)が相手にわかってしまったら世の中は破滅するのではないだろうか。(そういえば『サトラレ』という漫画がそういう設定であったな) また、脳の仕組みの解読がビジネスに与える悪影響もあるのではないかと私は考える。 マーケティングという分野にとって、消費者に該当商品の購買意欲をいかに高めさせるかは重要課題の1つである。 もし何かを買いたいと思う脳の働きが解明されたら、企業は間接的にであってもその部分を物理的に刺激する手法を容赦なくとり始めるだろう。 現在でもサブリミナル効果が広告界で禁止されているように、その手の方法の規制も広く行われていきそうだが。 個人レベルで見ても恋愛などの交渉において科学的根拠に基づいたさまざまな「刺激」の応酬が展開されるかもしれない。(今でもマニュアル本は多数あるが、それらは心理学的な超間接手法である) 人間の脳がそんなに割り切れるものでないものであることを願っている。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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