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カテゴリ:おべんきょう
二日前の日記でワシントンDCの桜祭りについて触れた。 その時、「パレード本番はさすがに写真を撮ることができなかった」と書いたが、神輿を担ぎに来た夫のBを応援しに来たCちゃんがパレード中の写真を送ってくれたので、その日記内に写真を3枚追加した。 ぜひご覧くださいませ。 Cちゃん、改めてありがとう! さて、本日の出来事であるが、ちょっとやそっとでは出入りができないような貴重な場所へ行ったり、新たな出会いがあったりしたのだが、たまには私にだってオフレコがあるのだ!ということで(笑)。 というわけでここでは今日の「Health Economics(医療経済)」の授業で扱われた心理状態が及ぼす経済的決断の変化という考え方を紹介したい。 まずは以下の状況を想像してもらいたい。 1.「あなたは映画の前売り券を買って持っていました。しかし、映画館についたときにその券をなくしていたことに気付きました・・・。あなたはさらに10ドル払って上映券を買いますか?」 どうでしょう? お次は似て非なるこの質問。 2.「あなたは映画を観に映画館へ到着しました。券売窓口で上映券を買おうとした時、それまで財布に入っていたはずの10ドル札がなくなっていました。あなたはそれでも10ドル払ってチケットを買いますか?」 さて、それぞれの状況につき、どのようなリアクションが思い浮かんだであろうか。 実際にはこの2つの質問は同一人物にされるべきではなく、実験は2つの異なるグループに向かってそれぞれの質問を投げかけるという方法で行われた。 結果は現金10ドル札をなくした2の状況でまた買うと答えた人は88%を占める一方で、映画券をなくした1の状況では46%の人しかまた買うとは答えなかったのだ。 客観的に考えれば1も2も10+10=20ドルの出費という点で同じである。 何が違うのか。 映画券をなくした1の状況には「同じ物への不要な出費を繰り返す悔しさ」が伴っているのである。 これを経済学的に解釈すれば、「sunk cost(埋没コスト=過去に支払われた費用)」がこれから成す支出に影響を与えてしまっていると言えばよいのだろうか。 つまり、これから行う支出に関しては過去に払ったコストを考えないで現在発生するコストとそこから得る利益こそ考えるべきだ、ということである。 う~む、わかるようなわからないような・・・(苦笑)。 株式市場の例として、「投資家にありがちな悪い意思決定とは、ある株で損を被ったときに受けた損害がくやしくて客観的判断を曇らせ、その株を容易に手放すことができないというものである」と紹介されていた。 なるほど、確かに熱くなった時の「負けを取り戻してやろう」精神ほど負けやすい状況はないかもしれない(笑)。 そうは言っても払ったお金に対して、「あれはもう過ぎ去った過去の話さ。俺はこれから払う金がどれだけ利益を生むかしか考えないのさ」なんてかっこいいことを言える人はこの世にいるのだろうか。。。。 いずれにせよ、ビジネスの場でもプライベートの場でも心の片隅に覚えておきたい考え方ではあるな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/04/12 03:49:03 PM
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